15 May 2022
世界の憧れスイートホーム パリ編 vol.1
鮮やかな色を大胆に組み合わせ開放感を大切にした部屋づくり。北欧からパリ、NY、ベルリン、ソウル。ファッショニスタの自宅を拝見！
パリ
カミーユ・シャトレ
Camille Chatelet
〈entremains〉ファウンダー
窓からパリの街を一望できるカミーユのアパルトマン。SNSで人気の彼女は、ヴィンテージファッションのECサイトを運営、ギャラリー・ラファイエットでもコーナー展開している。
「仕事もほぼ自宅なので、光が入る家を求めて昨年2月に越してきました。決め手はこの景色。毎日違う空の様子を眺めては感動してます。写真を何枚撮ったかわからないくらい」
ミニマルな空間にデザイナー家具。ラインの美しいインテリアが好きだが「それだけだと冷たい印象」なので、アーティザナルや北欧の温もりをミックスしている。
「前の家ではシャープな印象のチェアを使っていたんですが、ジャンカルロ・ピレッティのアルキーチェアに買い替えました。今はデザイン性がありながら快適に過ごせるものを増やしていきたい気分です」
1950年代のヴィンテージの棚はピエール・ガーリッシュのもの。彫刻も大好きでボンコアン（売り買いサイト）で購入。ランプは〈H&Mホーム〉。「オスカー・ピッコロのランプみたいで素敵だなと思って」
「寝室は昔から眠るだけのシンプルな部屋にするのがこだわり」。ランプ台はDIY。最近のブームは緑をインテリアのポイントに使うこと。
ケーブホームのテーブルにボンコアンで見つけたシャルロット・ペリアン風の木の椅子。曲線が造形的なキャンドル立てはアヴィニョンの蚤の市で。棚にある〈アルテミデ〉のランプ、ネッシノもお気に入り。
寝室の隅のデッドスペースにシェルフを作って仕事ができるように改造。「今度、棚の部分だけペイントするつもり」
モンマルトルの高台にある部屋からはパリの街を見渡せる。「ひと目惚れでした。この景色を見るたびに引っ越してきてよかったなと思います」
コンパクトなキッチン。「道具も必要なものだけ。ものを多くしないよう気をつけてます」
部屋のアクセントになっている緑のアルキーチェアは70年代のヴィンテージ。すぐ横に置いてある木のスツールは「椅子にもローテーブルにもなって便利なんです」。
Photo: Mari Shimmura Coordination: Masae Takanaka Text&Edit: Aiko Ishii
GINZA2022年3月号掲載
