17 Aug 2020
甘酸っぱい想い出と、感謝がいっぱい。恵比寿「BATICA」:ラッパー・BIMさんの超私的スポット

東京で好きな場所はどんなところ?カルチャー界で注目の人たちに そんな質問を投げかけたらトレンドやニューオープンなどの情報とはひと味違う持ち味が見えてきた。
ラッパー
BIM
恵比寿 BATICA
恵比寿駅から徒歩5分。1階はDJバー、2階にはライヴのできるメインステージが。
甘酸っぱい想い出と、感謝がいっぱい
音楽レーベル「SUMMIT」のメンバーで、クリエイティブ集団「CREATIVE DRUG STORE」(以下CDS)の一員でもあるBIMさん。ソロミニアルバム『NOT BUSY』がヒット。今もっとも勢いのあるラッパーのルーツは、恵比寿のライヴハウスにあった。
「初めてBATICAへ行ったのは、Twigyさん(当時TwiGy al Salaam名義)のライヴで。友達と学校をサボりました(笑)。ミラーボールがいい感じで『いつかここでライヴをやってみたい!』と感じたのを覚えています」
その後、BATICAから初ライヴのオファーが届く。 「15分の出演予定なのに手持ちが3曲しかなかったから、ギリギリ直前に新曲を作ったんです。歌詞が覚えられなくて、iPhoneでチェックしながらラップして。全然ダメでしたね。当日の会場には、当時好きだった女の子が見にきてくれたので、めちゃくちゃ緊張しました(笑)」
CDSのイベント「Pop Up Shop」も、初回はここで。 「お客さんは60人くらいしか来なくて大変だったけど、懲りずに続けさせてくれたみなさんには本当に感謝しています。またここ(BATICA)でやりたいと言ったらキャパシティの問題で断られてしまいましたけど、いつか告知もせずダマでやりたいと思っています(笑)」
Photo: Takao Iwasawa Text:Katsumi Watanabe
GINZA2020年6月号掲載