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移り変わる東京で行き着いた“青山エリア”:写真家・石田真澄さんの超私的スポット

移り変わる東京で行き着いた“青山エリア”:写真家・石田真澄さんの超私的スポット

東京で好きな場所はどんなところ?カルチャー界で注目の人たちに そんな質問を投げかけたらトレンドやニューオープンなどの情報とはひと味違う持ち味が見えてきた。


写真家

石田真澄

青山
静かで落ち着いた大人の街、として親しまれる青山エリア。渋谷駅から表参道駅までを徒歩20分でつなぐ青山通りには、石田さんがよく通う「青山ブックセンター」も。骨董通りには変わらない古き良き趣を残しながらもブランドショップやセレクトショップ、オフィスビルなどが並ぶ。

心が解ける変わりゆく街の変わらないもの

 石田真澄さんが東京に頻繁に訪れるようになったのは、渋谷のキャンパスに通うようになってからのこと。まもなくして、大学から近く、打ち合わせもしやすい青山が、行き慣れた場所となった。

「青山通りや骨董通りはザ・都会ですがいつも変わらない風景があって、そこから大学のある渋谷東までの雰囲気が好きで。ビルが多いわりに日中は人通りが少なくて、静かなんです。大学を出るとひとりで行動することも多いので、個人でも行きやすい店を開拓していたら、青山界隈に落ち着きました。喫茶店もいくつかあって、まったりすることも」

都会の喧騒から歩ける距離で離れている、その立地も気に入っている。 「渋谷駅はもちろん徒歩圏内ですし、恵比寿にある現像屋さんによく行くんですが、晴れていれば、写真を撮ったりしながら歩いて行けちゃうのもよくて」

幼い頃は憧れとして少し遠くに感じていた東京が、大人になるにつれてよく見えるようになってきたとか。

「やっぱり展示が全部集まりますよね。東京だけに集中するのは悲しいので、地方でも展示をやりたくて、私の写真展は全国を巡回しているんです。それと、東京はこれからもどんどん変わっていくんだろうけど、私はそれをすんなり受け入れられるんだろうなって。いつの間にか街並みは更新されていくので、変わりゆく東京を否定する気もないし、普通のこととして捉えるよう考えていますね」

石田真澄 いしだ・ますみ

1998年埼玉県生まれ。この春きちんと別れができなかった人に向け、超個人的な卒業写真を撮るプロジェクトを実施する。詳細はmasumi-ishida.comをチェック。

Photo: Masumi Ishida    Text:Tomoko Ogawa

GINZA2020年6月号掲載

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