01 Mar 2019
味のある空間にキラリ、個性的なミックス&マッチ「彼女と、光の射す東京の部屋。」vol.2

旅先から連れて帰ったアンティークに、フォルムで選んだ観葉植物。扉を開けた先にあるのは、たくさんの“好き”と気ままな時間。切り取って保存したくなる、あの人の日常の風景とストーリー。
鈴木里美/OZ VINTAGEオーナー
「仕事柄、日常的に物を探すのがクセみたいになっているんです。だから、ちょっとした小旅行の時にも、何か抱えて帰ってきたり。窓の傍にあるひとり掛けのチェアがまさにそうですね。長野に出かけて、リサイクルショップで見つけたんです」
リサイクルショップで見つけたヨーロッパアンティークの棚。服と一緒にしまっておくと埋もれがちな小さなバッグやスカーフ、コサージュなどを収納。飾る感覚でしまうのがポイント。
ヴィンテージショップを営む人ならではのエピソードとともに、家を案内してくれた鈴木さん。ショップではモダンな椅子やライトを取り入れているけれど、自宅は温もり度が高め。飴色のヴィンテージ家具やチェックのブランケットなどが、ノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
「子供の頃から好きなものがベースになっている居心地重視の家なんです。漫画も大量にあるし。友人が集まることも多いのですが、みんな、実家みたいだって寛いじゃうんです」
玄関脇のスペースには、壁一面のシューズラックをDIY。スニーカーにブーツ、パンプス…その量は天井に届きそうな高さまでずらり。
漫画コレクションもさることながら、キャビネットの小物やシューズなど、〝見せる収納〟が至るところで印象的な風景に。
「懐かしい無名家具も、国内外のデザイナーズも、どちらも好きです。あとは民芸、ガラクタ、ファブリックも……。いろんなものをミックスして、自分らしい空間を育てていきたいですね」
前回紹介した部屋はこちらから!
Photo: Katsuhide Morimoto Text: Chiharu Masukawa
GINZA2019年3月号掲載