この家だから叶うインテリア、ユニークな暮らしの計画「彼女と、光の射す東京の部屋。」vol.6

この家だから叶うインテリア、ユニークな暮らしの計画「彼女と、光の射す東京の部屋。」vol.6

旅先から連れて帰ったアンティークに、フォルムで選んだ観葉植物。扉を開けた先にあるのは、たくさんの“好き”と気ままな時間。切り取って保存したくなる、あの人の日常の風景とストーリー。


立石 郁/編集ライター、放送作家

「フランク・ロイド・ライト風の造りをした一軒家なんです」。立石さんがそう表現する現在の住まいは、木や大谷石の素材感を生かした内装と、大きくとった窓。その趣きは確かに、あのタリアセンやクーンレイ邸にも通じる。聞けば、ライトの建築に魅せられた大家さんが自ら設計したという。

「何しろこの家そのものが魅力にあふれているので、箱を生かしたインテリア作りを楽しんでいます。私もライトの作品を集めた写真集を参考に、家具やランプを選んだりして。とはいえ、テンプレに収まるのは嫌なんです。だから家具や雑貨も、アンチトレンド。『これはどう使おう?』と思わせるものに惹かれる傾向があります」

1階には広々としたリビングやキッチンがあり、傍らにはサンルーム。そして2階には寝室と仕事部屋が。使い込んだ木の家具と、色鮮やかな絵やポスターなどとのコントラストがこの家の個性。たっぷりと幅のある階段にもアートを並べ、小さなギャラリーのように活用している。

リビング家具は少々使い込まれてくたびれているくらいがちょうどいい。オブジェや雑貨は60〜70年代のレトロフューチャーなものが好き。そんなセンスがもっとも表れているのが、アーコールのテーブルや椅子を置いたダイニングの脇。アメリカンヴィンテージのローボードの上に、メタルでできた魚のオブジェやreimiのタッセル付きミラー、そしてマネージメントを手がけるアーティストの作品などをバランスよくレイアウトしている。ーロッパのアンティークのものというマリア像を中心としたコーナーは、かわいらしく乙女なムード。

「編集業とラジオに関わる仕事のほかに、アーティストのマネージメントも行っています。だから今後は、この家を半分はオープン、半分はプライベートという形で彼らの作品を発表したり、サロンのように活用できたらと計画中。いつもは住居で、時々サロン、というような。とても素敵な場所だから、私たちが住むだけでなく、いろいろな方に見ていただけたらうれしい。人が訪れる家っていいですよね。今はその準備の真っ最中です」

仕事部屋

2階の仕事部屋。家具や雑貨は値が張るものではなくとも、手頃でいいものを賢く入手するのがポリシー。駒沢大学「TOKYO DANCE.」やウェブショップ「R-select」などお気に入りの古道具屋をよく覗くほか、ヤフオク、メルカリ、ジモティーなどもフルに活用している。テーブルの上の鮮やかな緑が目を引く花瓶は、代々木上原「グラフィオ / ビューロスタイル」で購入。

型にはまらないスタンスは、もの選びのみならず住む場所との付き合い方にも。ユニークなサロンのお目見えが、今から待ち遠しい。

 


前回紹介した部屋はこちらから!

Photo: Katsuhide Morimoto Text: Chiharu Masukawa

GINZA2019年3月号掲載

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