ちゃんと息抜きできてますか?忙しい毎日から少しはなれてリフレッシュするのも大切。遠出でも近場でもできるみんなの“私ならではの旅”を集めました。Akariさんの場合は?
カフェ、グルメ、サウナ、アート…10度目以降の韓国ソウル偏愛スポット:Akariさんならではの旅
こんにちは。韓国カルチャーにハマるあまり、韓国語通訳・翻訳、雑貨のバイヤーなどをしているakariです。
まだまだ冷めない韓国カルチャー熱ですが、一方で「もういいかな」と感じている方もいるのでは…?アイドルやファッションにフォーカスしがちですが、実は雑貨やアートの方面も面白いものが沢山あると知って以来、新たな視点で韓国の魅力にハマっています。
そもそも韓国に興味を持ったきっかけは映画「アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~」を観て、ゲイのパティシエ役を演じた俳優キム・ジェウクにハマったことでした。こんなにしなやかで綺麗で可愛い人がこの世にいるのかと、あの時の衝撃は未だに覚えています…。それからアイドル、モデル、ラッパー、バンド、雑貨など色々な韓国のエンタメやカルチャーにハマっていき、今は韓国アイドルを追うかたわら、雑貨や面白いスポットを探すことがライフワークのようになっています。
韓国はもう十数回くらい行っていますが、自分でもびっくりする程飽きません。何度行っても新しい発見がある。今回は、先日行ったばかりの韓国旅行で見つけた面白いスポットや、これまでの旅行で寄った「akariの偏愛スポット」を紹介します。
梨泰院ストリートカルチャーのハブ
先日行ったのは、86BABIESという日韓の様々な方面で活躍する1986年生まれの人々によるイベントがcakeshopというクラブで開かれるということで、急遽渡韓を決めました。約10ヶ月ぶりの韓国で行きたい所がありすぎて、選りすぐりのスポットに絞って回ることに…。夕方に仁川空港に到着し、前日に印刷所で受け取った86BABIESのZINEを届けにイテウォンのWARPEDへ直行。
WARPEDはストリート・ヒップホップ系の服や雑貨のお店。ガラス張りの壁や大量に貼られたステッカー、そして格好いいネオンサインが目に飛び込みます。WARPEDの付近は坂が多くて入り組んだ道にカフェや服屋さん、本屋などが並んでいて、中でもWARPEDは店構えが目立って思わずハッと見とれてしまう。
WARPEDでは86BABIESのポップアップショップが開かれていました。86BABIESモチーフのTシャツやあかすり、ZINEなどのグッズはどれもユーモア溢れるものが多くて最高!店内では86BABIESのメンバーによるDJや、公開ラジオの放送も。普段のWARPEDはヒップホップを中心としたお洒落なBGMが流れ、ゆったりと韓国のストリートファッションを見られるのでぜひ立ち寄ってほしいです。
今回は寄りませんでしたが、WARPEDを出て斜め右向かいにあるPOST POETICSもおすすめ。海外のZINEやアートブック中心のお店で、オリジナルのトートバッグが超可愛い!使いやすいので愛用しています。何て書いてあるか分からないけど手に取ってしまう、格好いい装丁やグラフィックになんだか惹かれてしまう…そんな本の多いお店ではないでしょうか。
現地で絶対に食べたい絶品料理
無事にZINEを納品した後は、通訳して仲良くなったお友達とカンジャンケジャンを食べにマポへ。今回の旅行で絶対に食べると決めていた2つ。それはカンジャンケジャンと、平壌冷麺。何度も韓国に行ってるけどいつもジャンキーなもの(チキンとかハンバーガー、コンビニのインスタントラーメン)ばかり食べていて、ちゃんとした韓国料理をあまり食べてこなかったんですよね。お友達に予約してもらったソサンコッケというお店でついにカンジャンケジャンを初体験!
どれも美味しい韓国料理ですが、これを食べた事が無いと韓国の友人たちに言うと、次来た時は絶対に食べろ!!と必ず言われるこの料理…。しょうゆベースのたれに漬け込まれた生の蟹で、そのたれと蟹の風味の組み合わせが最高でした。食べる手が止まらなかった…。蟹の殻に雑穀米を入れ、たれを混ぜて一緒に食べるのがオススメです。無限にご飯を食べられます。他のおかずも全部美味しかったですが、ヌルンジ(ご飯のおこげにお湯を注いで混ぜたスープ)は日本の韓国料理屋さんでもあまり見かけないもので珍しかったです。おこげの香ばしさが加わった緩いおかゆのような…締めにぴったりのホッとするスープ。
お気に入りのカフェも行くたびにアップデート
ご飯を食べた後はカフェへ。連れて行ってもらったのは以前から気になっていたFritz Coffee Company。
ちょっとレトロな雰囲気の店内に、アザラシのキャラクターが可愛いカフェ。パンが有名で、店先にはどのパンが何時に出来上がるかが書いてある看板も…!なかでも人気なクロワッサンは何も付けなくてもとても美味しかったです。店内にはアザラシのキャラクターモチーフのコップや文房具などオリジナルグッズもあって、つい集めたくなってしまう。夜ご飯を食べた後涼しい夜風に吹かれながらテラスでコーヒーも良いし、お昼にパンを食べに行くのも良いですね。
カフェといえば、マンウォンドンにあるIDAHOはこれまで行ったカフェの中でも上位に入るお気に入りです。
ビルの階段を上がると現れる大きな鏡、格好いい展示のフライヤー、さりげなく置かれたマイ・プライベート・アイダホのパッケージ…どこを見渡しても素敵な空間。IDAHOではライブや展示も行っているのでいつも行く度に新鮮なカフェです。オリジナルのトートバッグなどの雑貨も必見。ホンデの賑やかな街から少し離れた住宅街に突然現れるこのカフェの異空間さをぜひ体験してみてください。
お友達と別れてやっと宿に荷物を置いて、ちょっと休んだらクラブ遊びに再びイテウォンへ戻ります。ちなみに今回の宿はAirBnBで友達が予約してくれていた大きい貸切の民家で、総勢15人くらいで泊まりました。一番安くて1泊1人2000円行かないくらいだったので大人数で泊まるなら絶対にこの方法がお得だし楽しいです!!そこで初めて会う人もいて、テラハ気分を味わいました。笑
Trunk SeoulとCakeshop憧れのドラァグクイーンに会いに
86BABIESのイベントで踊りまくった後はちょっと抜け出して、最近ハマっているソウルのドラァグクイーンに会うべくTrunk Seoulに向かいました。
イテウォンはLGBTQコミュニティーの人々の活動が盛んでゲイクラブの多い街。インスタでずっと見ていたドラァグクイーンのnanaさんに会える!と興奮しながら向かっていると、nanaさんが風邪で今日の公演を休むというインスタストーリーが…。落ち込みながらも他のクイーンにも会えるかも、とひとまず行ってみることに。
店の前まで行くとドラァグクイーンが何人かドアの前にいて、そこには気になっていたvita mikjuさんが…!こんなラッキーがあって良いのだろうか…可愛すぎてしばらくその場に立ち尽くし見つめてしまいました。写真を撮りたいけどとりあえずお金払ってからにしよう…と入ろうとするも、どうやらすでに満員で入場規制がかかっていたようで入れませんでした。目の前にいるクイーン達を目に焼き付け、次回は絶対にオープンから入ることを決意。vitaさんを見られただけでも満足だったので大人しくcake shopに戻りました。
cakeshopの前の広場で明け方まで友達とお喋りしてそろそろ帰ろうとしていた頃、2回目のラッキーが…なんとAlice Lawranceのデザイナーの方が、私が履いているパンツを見てそれ僕が作ったパンツだよと話しかけてきてくれました。デザイナーの方が自身のブランドのモデルもやっていて、いつかお会いしたいと思っていたのです。今回お店には時間が無くて行けませんでしたが、WARPEDの近くにあるのでついでに寄りやすいですね。
こうしてやっと1日目が終了。せっかくの旅行なので寝る間を削って遊びます。
シンプルさに感動する、豆乳スープの冷麺
2日目はお昼から行動開始し、まずは韓国人にも人気の普州会館というお店へ。コングクスは、豆乳のスープに麺が入った夏の風物詩。お昼時に行くと広い客席がぎっしり埋まってました。初めてコングクスを食べた私は、シンプルなのに複雑、その奥深さに衝撃を受け、日本に帰ってからもコングクスのことを忘れられません…。
お店によってはキュウリやゆで卵をトッピングしているものもありますが、ここはスープ・麺・キムチの3つのみの直球勝負。最初はただの豆乳と思いきや、2口め、3口めと食べ進める程に色々な味が出てきて美味しいです。ちょっと飽きたらキムチをつまんだり、スープに入れて一緒に食べるも良し。こんなにミニマルな食べ物があるとは…!日本で同じ味は絶対に食べられなさそう。
D Project Space
定番美術館でやっぱりインスタ映え
その後はハンナムドンへ移動してD Project Spaceへ展示を見に行きました。Daelim MuseumやD Museumと同じ系列のD Project Spaceは、毎回面白くて実験的な展示やポップアップをやっています。特に今回の“グッズモアマート GOODS IS GOOD”では、35人のイラストレーターの作品があり見応え抜群!「マート」という文字通り、可愛い買い物かご、段ボールに書かれた値段、ポップでチープなBGMなど、まるでスーパーが美術館になったような空間。フルーツ、シーフード、お肉、冷凍食品のブースに分かれ、作品とグッズがスーパーの商品に見立てられているんです…何て面白いの…インスタ映えとはこういう事を言うのだ!という感じの展示でした。
韓国の美術館のお気に入りポイントは、自由に写真が撮れる所が多いこと。バンバン写真や動画を撮ってインスタストーリーに載せれば、それを見た人が足を運ぶきっかけにもなります。こうしてどんどん広まっていく様子は文化の流れのスピードが早い韓国らしい現象だし、美術館へ足を運ぶことへのハードルが下がって良いなあ。
テーマパーク色の強いチムチルバンでチルアウト
ディズニーランドよりもドラゴンヒルスパだな、そう強く感じました。遠くからでも分かるネオンの輝きと異世界のような空気を放つオーラ…。お風呂、さまざまな種類のチムチルバン、ゲーセン、食堂、BBQスペース、プール、などなど盛り沢山で1日中過ごせます。
入り口にある謎のオブジェや、恐竜の彫刻がチムチルバンと合わなさすぎて夜中に大爆笑。本当に全てが面白くて、お風呂に入る前にひとしきり館内を回ってはしゃぎました。特にオススメは女風呂の中にあるサウナで、中に入ると足湯ならぬ足水が…!サウナの中で足だけ冷たい水に浸けられるので永遠にサウナで座れて、長くいると暑いのにむしろ水から足を出したくなる不思議な体験をしました。あれは何だったんだろう….。お風呂から出て、夜中3時にインスタントのお粥を食べて宿へ帰りました。
最終日3日目も、夕方の飛行機の時間ギリギリまで遊び尽くしました。
安くて安全。韓国でピアスを開けるなら
初めて韓国のピアススタジオへ向かいました。ピアスの穴を韓国で開けるって!?と驚かれましたが、実は日本で開けるよりもよっぽどリーズナブルで、ファーストピアスの種類も豊富。今回はcrow piercingというスタジオで、ピアスを耳たぶに3つ開けました。値段はファーストピアス込みでなんと9000ウォン!!(日本円で約900円!)値段一桁間違ったのかと思うくらいの安さ…店員さんの手際が良く痛みもほぼ感じず、これからソウルに来る度に開けてしまいそうです。
乙支麺屋
水筒に入れて持ち歩きたいスープの冷麺
お昼ご飯には、今回の韓国旅行で食べると決めていた平壌冷麺!乙支麺屋は有名な平壌冷麺の老舗で、ウルチロで働く地元の人々もよく食べに来る人気店。
冷麺好きの人に絶対に食べてほしいこちらの平壌冷麺。よく日本の焼肉屋などで食べられる冷麺と少し違ってそば粉の味が強く、スープの味もずっとシンプルでした。にごりが全く無い透き通ったスープは控えめなのに色々な味がして、水筒に入れて常に持ち歩きたかった…。ダシを取った後の牛肉と豚肉も超オススメです。
vyvyd studio今年の4月に誕生したばかりのコスメブランド
インスタで見つけて一目惚れしてしまったvyvyd studio。コスメの名前が全て音楽にまつわる単語がついているのが最高!!!Techno RippleやElectro Pink、Glam Rockなど、こんなコスメ今までなかったんじゃないかな…?レッドやオレンジ系だけでなくネイビーやグリーンなど攻めたカラーがある所がグッときました。色よりもその名前でどれを買うか選んじゃう。事務所と兼用のショールームで直接試すことができて、購入も可能。ショールームはカラフルな色に包まれ、素敵なイラストが大きな額縁に飾ってあってどこを写真に収めても素敵。訪問の際には事務所に人がいない場合もあるとのことで、事前にカカオトークでメッセージが必要です。海外のクレカがまだ対応していない様子だったので(デビッドカードならOK)、現金を用意した方が良いかもしれません。
最後の最後まで行きたい所、やりたいことをとことん楽しんだ2泊3日で大満足! 近くて街の移り変わりも早いので、遊びに行くたびに楽しさをアップデートできるのが韓国ソウルの良いところ!次回の渡韓は買うだけじゃなく、アクセサリー作りのワークショップに参加したいと思っています。
その他のakariの偏愛スポット
・コンサンオンド
ホンデにあるカフェ。本やzineが沢山置いてあって、ゆっくり読みながらコーヒーも飲める。歩き疲れたらここで休憩したい。
・artmarket soso
1年に数回、クァンファムン近くの広場で土曜日に行われるアートマーケット。なかなかお店に売られていない独立系の出版物や雑貨などが一度に見られる。スケジュールはインスタのプロフィールに書いてあるので、旅行の予定が合えばぜひ!
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Akari
まだまだ未熟ですが韓国語の通訳・翻訳などを少しずつやっています。最近の一押しはwe in the zoneというkpopグループと、アメリカのドラァグクイーンのAquariaです。