27 Jun 2019
「ゆる旅オタク」の京都のススメ:劇団雌猫ひらりささんならではの旅

ちゃんと息抜きできてますか?忙しい毎日から少しはなれてリフレッシュするのも大切。遠出でも近場でもできるみんなの“私ならではの旅”を集めました。劇団雌猫ひらりささんの場合は?
こんにちは!劇団雌猫のひらりさです。GINZAでは普段「劇団雌猫 愛と浪費のお悩み劇場」でお世話になっています。
マンガ・ボーイズラブ・北欧雑貨・アルコール…などなど、わたしの浪費ジャンルはいろいろあるのですが(落ち着きのないミーハーとも言う)、社会人になってから地味に楽しんできたのが「旅行」。
今年の前半は、仕事・プライベートの事情がかさなって、出張がなぜか国外に5回、国内に3回というハードな生活をこなしていました(本当に疲れた……笑)が、基本的には、会社員・雌猫業・個人のライター業の3足のわらじを履いているため、あまり長期旅行には出られません。「あー、どこか遠くに行きたい!」と思いたち、週末2〜3日を使ってフラっと行ける場所に飛ぶのがスタンダードなスタイル。混雑している観光スポットをガシガシ攻めるというよりも、あまり事前に調べずに、街をのんびり散歩して気になったお店をのぞくというのがお気に入りです。
ソウル、台北など、繰り返し訪れたことのある好きな街はいくつかあるのですが、「ゆる旅オタク」の私が偏愛している旅行先は、京都。
気がつけば、社会人になってから必ず年1〜2回は行っています。最初は金閣寺や銀閣寺など、これぞ京都!なスポットを楽しみたくて旅していたのですが、このところは、予定が空いていたら夜行バスをとり、パッと気になる美術展を観て、街をぶらぶらし、新幹線で帰るというスタイルになってきました(夜行バス、苦手な人もいると思いますが、私は日中の時間を効率的に使えるので、よく活用しています。東京→京都だとたまに「片道1900円」のような掘り出し物があり、一度往復3500円の旅を実現したことも……)。
今年の5月には、「京都国際写真祭(KYOTO GRAPHIE)」ちらっと覗きたくなり、金曜夜に夜行バス→滞在→土曜夜に新幹線で帰宅というショートトリップをしてきました。
KYOTO GRAPHIEは、毎年ゴールデンウィーク前後に行われる大規模なアートイベント。京都の街中にちらばる様々な歴史的建物を利用して展示が行われるため、たんにアートを楽しむだけではなく、アートと京都自体の融合を楽しむことができ、他の街では味わえない醍醐味があり、本当におすすめです。
京都ではKYOTO GRAPHIEに限らず、街×アートの催しが不定期に行われているので、その情報を得ると、ついつい「次の週末行こうかな〜」という算段をつけてしまいます。
ちなみに常設されている美術館も、東京に負けず劣らずバラエティ豊富。京都ならではの歴史的伝統絵画などが観られるスポットも多いですが、私がよく足を運ぶのは、東山にある「京都近代美術館」。ファッション・工芸を中心に、いつも意欲的で挑戦的な特別展を開催しており、正直毎シーズン観に行きたい……。8月スタートの「ドレス・コード?――着る人たちのゲーム」も、展示名からして、めちゃくちゃ面白そうなのです。GINZA読者のみなさんも絶対好きなやつのはず!
さて、アートと同じくらい、私にとっての京都の魅力を支えているのが、「喫茶店」。東京で抱え込んでしまったあれやこれやで頭がぱーんとなっても、京都に飛んで喫茶店を2〜3巡ると、心身がととのい、「まあ何とかなるか〜」という気持ちで日常に戻ることができるのです。時には、「とにかくマジで原稿が終わらないので、京都でやろう……」とわざわざ年末年始に京都に行って、ひたすら喫茶店だけをはしごし、原稿を終えたこともありました。そう、旅って別に観光しなくてもいいじゃん仕事が終わらなくて余暇を楽しむ余裕がないならその場で仕事しちゃってもいいじゃん最高の気分転換になるじゃん、ということに気づかせてくれたのも京都でした。
そんな私の、京都での最近のフェイバリット喫茶店はこんな感じ。
LCCが普及して、海外の近隣諸国にも気軽に行ける今日このごろ。あれこれ観光や買い物するのではなく、ちょっと気分転換しつつ休みたいな〜〜という方には、ぜひ京都をおすすめしたいです!
ひらりさ
1989年東京生まれ。東京大学法学部を卒業後、
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