ニューヨークで書店巡り。多様なカルチャーに出会える本屋8選:エディターMKさんならではの旅

ニューヨークで書店巡り。多様なカルチャーに出会える本屋8選:エディターMKさんならではの旅

ちゃんと息抜きできてますか?忙しい毎日から少しはなれてリフレッシュするのも大切。遠出でも近場でもできるみんなの“私ならではの旅”を集めました。WEBエディターMKさんの場合は?


海外旅行の一番のたのしみは“その街の本屋を巡ること”なわたし。行きはスーツケースの中身がガラガラだったのに、帰国するときには買った本でパンパン!ということも珍しくなく、同行の友だちからは「本屋やれば?」と笑われたりしてます。でも、本を買うことだけが目的というわけではなくて。

知らない街で、知らない本屋に入ってみる。すると、聞いたこともない本のタイトルや著者に出会ったり、日本にはないデザインに驚いたり、で、その本がほしくなって買ったり、ときにはスタッフとおしゃべりしたり……今はもちろんSNSでいろんな国の情報を気軽にサーチできるけれど、実際に足を運んだからこその発見や体験も捨てがたくって、やっぱり本屋巡りはやめられません。

さて今年の春先、NYを旅しました。それも2週間も。渡航前から「次にいつこんな旅行できるかわからないし、これはいろんな本屋に行くしかない」と思い、人に聞いたりガイド本を読んだりしてめぼしい本屋を下調べ。今回は、そうして巡ったうちおすすめの本屋8店のアドレスをリストアップ。そこでどんな出会いがあったのかを知らせたくて、戦利品の本とともにご紹介します。

 

1.CASA MAGAZINES

22 8th Ave, New York, NY 10014

ハイソなエリアのウエストヴィレッジにある、雑誌ならなんでもござれ!な、雑誌専門店。キオスク的な小さなスペースに、所狭しと並んだ雑誌の山が圧巻。名物店主のモハメドさんは陽気な人で、日本から来たと伝えたら「僕の店、『POPEYE』で紹介してもらったよ!」と言いながら、売りもののお菓子をおまけしてくれました。

 

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Mohammed’s Pick of the Week: Create, collect, enjoy with the latest @revueprofane #LongLivePrint #RevueProfane

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CASA MAGAZINESで買った本
CASA MAGAZINESではまず、お目当ての『Broccoli』誌をゲット。日本でも人気の雑誌『KINFORK』の元編集者が立ち上げた、マリファナカルチャー誌(!)です。あとは画家ジャスパー・ジョーンズのインタビューが載った、NYタイムズ紙による『T』誌。デザインにインパクトがある『Interview』誌。

 

2.Book Thug Nation

100 N 3rd St, Brooklyn, NY 11249

古着屋やコーヒー屋も多くてたのしいウィリアムズバーグを散歩中に見つけた、隠れ家のような小さな古本屋。「BOOK」と「THUG(ギャングスタ的な意味)」という一見真逆なワードが合わさった店名に惹かれて入店。本のジャンルはオールラウンド、スタンダードと掘り出しものとがいい感じのバランスという印象です。BGMにレコードをかけているのも◎

 

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You’ve seen the Preppy Handbook, but how about … (swipe through)

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Book Thug Nationで買った本

Book Thug Nationではまさに掘り出し物の、香港生まれの著者による干支占いの本を購入。内容もおもしろいんですが、半分はジャケ買いというか、この怪しげな表紙が妙に気に入ってます。本屋特製のしおりをはさんで。

 

3.McNally Jackson Books Nolita

52 Prince St, New York, NY 10012

ファッショナブルなSOHOエリアの一角にある独立系本屋。ラインナップはわりと硬派で、特に小説や詩などの文学棚が充実。ちょうど女性作家がテーマの特集棚が組まれていたのですが、日本であまり聞いたことがない著者も多かったです。併設のカフェはちょっとした休憩に、文具コーナーはおみやげ探しによさそう。ウィリアムズバーグにも別店舗あり。

McNally Jackson Books Nolitaで買った本はからずもグリーン系の表紙で揃いました。女性作家がテーマの特集棚で出会ったのが、女性運動活動家・詩人アドリエンヌ・リッチの詩集と、公民権運動活動家・作家オードリー・ロードのエッセイ&スピーチ集。あとロンドン発の映画誌『Little White Lies』も購入。映画の場面写真よりイラスト多めで構成するデザインが珍しく感じて。

 

4.Rough Trade NYC

64 N 9th St, Brooklyn, NY 11249

ヒップなグリーンポイント・エリアで偶然発見。1970年代からロンドンを拠点にポストパンクを世に流行らせてきた有名レコードショップのNY支店です。だだっ広いガレージのような内観で、1FはレコードやCDが主軸ですが、吹き抜けの2Fスペースには音楽やカルチャーに関する新刊本・古本が並びます。音楽と本、両方チェックできるのが便利。

Rough Trade NYCで買った本

Rough Trade NYCで買った本のうち、イチオシは『Metal Cats』。ヘビメタのバンドマンが飼い猫を抱いてる姿をひたすら撮り下ろす珍写真集(笑)。ブルックリン在住の作家タオ・リンによる小説は、『Shoplifting from American Apparel.(アメアパで万引き)』というタイトルが気になって。あとは、デヴィッド・リンチ監督の映画『ブルーベルベット』のサントラCDも。

 

5.METROGRAPH

7 Ludlow St, New York, NY 10002

チャイナタウンを歩いていくと突然現れる、チャーミングな映画館。この2FにNYで唯一の映画専門本屋があるのです、と紹介したいところなのですが、実は間違って1Fの物販の片隅にあるブックコーナーがすべてかと勘違いし、2Fに行かなかったのです……。残念すぎる。次回こそ映画も観るし2Fも行くぞ。というわけで本屋について詳しくは、こちらの記事をどうぞ。

 

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Time Enough at Last 📚👓 #twilight #zone

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METROGRAPHで買った本

METROGRAPHでは、日本でも先日特集上映が組まれて注目を集めたフランス人監督、フィリップ・ガレルの映画『秘密の子供』を巡る本を購入。あと館内でフリー配布されている、2か月ごとの上映プログラムももらって帰りました。上映作品の解説たっぷりで読み応えあり。

 

6.Dia:Beacon

3 Beekman St, Beacon, NY 12508

アート本を探すなら、美術館に併設された本屋に行くのがよさそう。展示作品を見たあとで、気になったアーティストの関連本を入手できるという利点もあります。NYから1時間半ほど電車に揺られて行くDia:Beaconは、もともとナビスコの包装紙印刷工場だった巨大な建物に、大スケールの近現代美術作品が並ぶ美術館。本屋も含め、自然光あふれる気持ちのいい空間で、ついゆっくり見て回りたくなります。

Dia:Beaconで買った本

Dia:Beaconでは、マイケル・ハイザーというアーティストの作品集を購入しました。館内に展示されていた、巨岩を壁のくぼみにはめこんだ作品に度肝を抜かれたので。

 

7.Otherwild

35 E 1st St, New York, NY 10003

有名な現代美術館New Museumや3のMcNally Jackson Booksからも程近い、フェミニズムやLGBTQをテーマにしたショップ。雑貨や洋服が並ぶほか、雑誌やZINEも買えます。「よりよい社会をつくろう」というメッセージ性もありながらデザインもクールなアイテムが集まっていて、おみやげにするのもよさそう。

Otherwildで買った本
女性のギタリストやベーシストをフィーチャーする雑誌『SHE SHREDS』を2号分ゲット。フアナ・モリーナ、コートニー・バーネット、ジェニー・ルイスなどのビッグネームの中に、CHAIのカナとユウキも登場してました。さすが!

 

8.Strand Book Store

828 Broadway, New York, NY 10003

賑やかな公園ユニオンスクエアのそばに建つ、1927年創業の歴史ある有名本屋。地下1階〜3階まであり、店内では新刊本と古本が合わせて250万冊以上売られているといいます。またオリジナルロゴ入りのトートバッグやマグカップ、ユニークな模様の靴下など、ここもおみやげグッズが豊富です。

Strand Book Storeで買った本

Strand Book Storeの新刊コーナーで見つけた1冊。ソウルフード(アフリカ系アメリカ人の伝統料理)専門の研究者・作家、ジェシカ・B・ハリスの自伝で、1970年代にNYのグリニッジヴィレッジで過ごした青春時代について書かれています。今回のNYではアフリカ系の女性の本にたくさん出会い、いろいろ読んでみたいなと思いました。

WEBエディターMK

2018年秋からGINZAのWEBに参加。NYの地下鉄で向かいの女性が読んでいた本の表紙がきっかけで、「Hanya Yanagihara(ハニヤ・ヤナギハラ)」という日系アメリカ人の女性作家の存在を知りました。調べるとどうやら、本記事内でも紹介した雑誌『T』の編集長でありながらベストセラー作家という才女!気になる存在です。

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