その街に根ざした建物、壁、床、そして差し込む光。一見違うようだけれど、世界中のレディの部屋は「好きなものに囲まれて暮らしたい!」という等身大なリアリティであふれている。彼女たちの美意識が詰まったインテリアを覗いてみよう。
世界のレディの部屋vol.6 友人が集う、至福の時を叶えるアパート。ロンドン在住イラストレーター
ケーティ・スコット
イラストレーター
ロンドン
ロンドンのストック・ニューイントンの住宅街にある、ウェアハウスを改装したフラットには7年間も住んでいる。家の中には大好きな植物関連の本やアート、動物のオブジェ、世界各地から集めてきたキュートなアイテムたちがぎっしり。当初は3LDKあるこのフラットを7人でシェアしていたけど、現在はボーイフレンドのジェームスと友人のロビンの3人でゆったり暮らしている。「家から徒歩10分のところに、仕事のスタジオがあるから通勤も快適よ」。週末は友人を家に招いてパーティすることも多いそう。「大好きな空間で友人と過ごす時間は、私を元気にしてくれる至福の時かな」
「風邪をひいて、もうダメだ」など。みんなの毎日の気分をわかりやすくコミカルに表にまとめたボード。
リビングルームはフラットの中でも一番好きな空間。自然光が良く入るので大切な植物たちも元気に育つ。
百科事典に夢中だった子どもの頃から一番好きな本は、エルンスト・ヘッケル著の『ART FORMS IN NATURE』。
棚の上には大好きな“ナタリー・デュ・パスキエ”のプリント、キャンドルやお花、珍しいジオメトリックなテラニウムが飾ってある。旅行で訪れたメキシコでみつけた動物のぬいぐるみやサボテンの置物も。
東信の『はなのはなし』ではイラストを担当した。
「仕事後に料理するのはすごくリラックスする」。友人たちを招いて、料理を振る舞うことが週末の楽しみ。
ねずみのキュートな落書きはハウスメイトのロビンの作品。10日間旅行で留守にしていたケーティたちへの思いを愛らしく表現。
思ったよりも上手に仕上がった陶芸スタジオで作った小さいナメクジ。お母さんがクリスマス・プレゼントにくれたバクの置物。
植物はインドアやアウトドアを問わず大好き。10年以上育てた植物もあるそう。最近はパティオでガーデニングも始めた。
Katie Scott>>『BOTANICUM』をはじめ、イラスト本を3冊出版。現在はマッシュルームにフォーカスした4冊目を製作中。2月より韓国・ソウルのディー・ミュージアムにて展覧会が開催される。
PHOTO: Michiyo Yanagihara TEXT: Kiyoko Matsushita