その街に根ざした建物、壁、床、そして差し込む光。一見違うようだけれど、世界中のレディの部屋は「好きなものに囲まれて暮らしたい!」という等身大なリアリティであふれている。彼女たちの美意識が詰まったインテリアを覗いてみよう。
🛋LIFESTYLE
世界のレディの部屋vol.7 「不要なものは買わない」生粋のニューヨーカーの完璧すぎない部屋
カミラ・ディテール
デザイナー、アーティスト、モデル
ニューヨーク
生まれ育ったソーホーに隣接するノリータ地区で暮らすカミラ。「数ブロック歩けば、リトルイタリーにチャイナタウン。異なる人種が特にミックスしているのが、このエリアの良さ」。ショッピングの中心地でもあるけれど、彼女のアパートは、驚くほど静かで穏やかな日が差し込む。「内見した時は、壁は剥がれバスタブがキッチンの横にあって、かなりボロボロだった。だからこそ、いい条件だと思ったの。全部自分の希望でリノベーションした」。レストランなどの内装を手がける時とは違って、「自分の家はシンプルで心地よく完璧にしすぎないくらいがちょうどいい」。
「前のソファは自作だったの。今年は家具をプロデュースするのが目標」とのこと。乞うご期待!
部屋の整頓術について尋ねると、「荷物はなるべく少なく、不要なものは買わない」。毎日使わないものは、デザイン作業用のスタジオに収納しているそう。「でも、本だけは別物! 見たことの無いような巨大な本棚が欲しい」というように、彼女のお気に入りの赤いキャップには“BOOKS”の刺繡が入っている。
Camilla Deterre>>生粋のニューヨーカー。モデルのほか、レストラン「MIMI」や「PRIMO’S」の内装デザイン、NYブランド〈LOROD〉のアートディレクション、昨年は自身の個展も開催とマルチに活躍。
PHOTO: Alba Yruela TEXT: Aiko Ishii