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17 August 2020

伊藤健太郎の奔放グラフィティ「大人になりたくない自分がどこかにいて」

メンズ雑誌のモデルから17歳で俳優に転向して6年。 深夜ラジオDJや映画紹介などでも多彩さを発揮し 着実に役者としての幅を広げてきた伊藤健太郎。 ブレイク必至の今、秋の最新モードを着こなして登場!

ある晴れた午後の河川敷。伊藤健太郎は、撮影の合間に木陰で涼みながら、近所の子どもたちに手を振ったり話しかけたりしていた。気さくで屈託のない笑顔に、現場の雰囲気もふんわりと和む。連続テレビ小説『スカーレット』、FODドラマ『東京ラブストーリー』に続き、この夏から秋は映画出演作が4本という今もっとも注目される俳優の1人。映画好きで知られる彼のおすすめ作は?
「高校生ぐらいの時にDVDで観た『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(97)という映画。病気で余命宣告されて偶然同じ病室になった2人の男が、一緒に海を見に行くという話。最後に2人が海に並んで座っているシーンは忘れられない。男臭い友情があり、死を覚悟した瞬間の人間の強さがあり、感動もあり、すごく好きな映画です」
伊藤健太郎の奔放グラフィティ「大人になりたくない自分がどこかにいて」 伊藤健太郎の奔放グラフィティ「大人になりたくない自分がどこかにいて」
ターニングポイントになったという人気ドラマの映画化『今日から俺は!! 劇場版』も絶賛公開中。
「このドラマで僕のことを知ってくださった方が多い。〝伊藤〟という役をもらって芸名を本名に変えたこともあり、思い入れは強いです。うれしいとともに更新していかなきゃという思いもある。伊藤はすごく正義感が強い男。自分もだと言いたい訳じゃないんですけど(笑)、地元の仲間に何かあったら助けたいなと思いますし、自分が傷ついても大切な人を守りたい気持ちは理解できる。男子のあるべき姿なんじゃないかな。やり過ぎることもあるけど、真っ直ぐ意志を貫く姿勢はかっこいいと思う。劇場版はとにかくアクションがパワーアップしています。ワイヤーアクションなどにもチャレンジしていて。倉庫での決闘シーンは一番の見せ場。ぜひ大画面で観てほしいです」。
彼自身はどんな高校生だったのだろうか。
「勉強はあまりしなかったです(笑)。当時一番喧嘩したヤツが今一番の親友。なんでも本能のまま、全力でやってました。部活のバスケも体育祭も、もちろん遊びも。大人にも全力で反抗してました。モデルの仕事もしていたのですが、葛藤もあった。現場では一人前に扱われるから、大人にならなきゃいけないのに、『まだなりたくない』みたいな。実は…いまだに思ったりもするんです。とある俳優さんの動画を見て『あ、これだ!』と気づいたんですけど、僕って『こどな』なんです。物わかりのいい大人になることで一番大事なものを忘れてしまう気がして。今でも地元の友達とはお互い何の損得もなしに付き合える。17歳の頃の心に戻ってリセットできる。素の自分でいられる時間がすごく大切で、そういう気持ちを忘れたくないんです」
性格は?と聞くと、悩む彼の横からマネージャーさんが「気遣い屋さん」と一言。
「何人かで呑みに行ったら、全員が何の気兼ねもなく楽しめていると思えないと酔えないんです。お酒のスイッチが入らない。同世代だと特に。僕が何かイベントを開くとしても、たくさん人数は呼びたくないです(笑)。『あいつ大丈夫かな』と気になって、全然楽しめなくなりそう」
引く手あまたの現在、仕事のやりがいとは?
「テレビやスクリーンに自分が出ていると『わ、すごいな』と今でも思います。最近は取材も増えてきて、自分が一番幸せだと感じることって何だろうと考えるようになった。結論は、自分が必要とされている瞬間。映画でもテレビでも、今日みたいな取材も含めて、人から求められるってすごくうれしいことなんだと。大きな目標は、誰かの記憶に残る人になりたいです。もし明日死んだとしても、誰かが僕を思い出してくれる限り、ずっと生きていられると思うから」
大人と子どもの間を揺れ動きながら多忙な日々を送る23歳。時間ができたらやりたいことは?
「ロサンゼルスに行きたいです。カラッとして気候もいいし、誰もが通りを水着で歩いている感じがすごくハッピーで。大好きなんです。自由で、時計なんていらない。たまらないですね!」
伊藤健太郎の奔放グラフィティ「大人になりたくない自分がどこかにいて」

PROFILE

伊藤 健太郎
いとう・けんたろう

1997年、東京都生まれ。2014年健太郎としてデビュー。18年『今日から俺は!!』の伊藤役をきっかけに本名に。映画『弱虫ペダル』が8月14日公開、『宇宙でいちばんあかるい屋根』が9月公開、「とんかつDJアゲ太郎」が10月公開、「十二単衣を着た悪魔」が11月公開。

CREDIT

Photo: Takako Noel (L MANAGEMENT)
Styling: Dai Ishii
Hair: Hajime Ito (Crollar Co., Ltd.)
Edit: Naoko Sasaki

CLOTHING

1枚目左上: ニット ¥153,000、パンツ ¥130,000、靴 ¥116,000(以上ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー | ジルサンダージャパン) 2枚目右下: シャツ ¥54,000(シンヤコヅカ | エムエイティティ)/カットソー ¥20,000(イッセイ ミヤケ メン | イッセイ ミヤケ)/パンツ ¥42,000(ツキ | 原田服飾研究所)/サンダル ¥2,200(ハワイアナス | リップカールジャパン) 3枚目:  ニット ¥105,000(ディオール | クリスチャン ディオール)/Tシャツ*スタイリスト私物 4枚目ジャケット ¥179,000、シャツ ¥89,000、パンツ ¥96,000(以上マルニ | マルニ 表参道) 5枚目:ニット ¥154,000、パンツ*参考商品、靴 ¥105,000(以上バレンシアガ | バレンシアガ クライアントサービス)

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