12 Oct 2016
COVER STORY:GINZA11月号『言葉とファッション』特集

カエラ イズ カミングバック!
屋根にカエラが帰ってきたよ。
ドラえもんといえば押入れ、ピョン吉といえばTシャツのように、木村カエラといえば屋根なのだ。テレビ神奈川の『sakusaku』を観ていた2000年代前半、かわいく賢くちょっぴり生意気な彼女に夢中だった。後にキュートな歌声でCDデビューした女の子は、いつの日か屋根を降りお茶の間のスターになった。でもパンキーな屋根暮らしと決別したわけじゃなかったんだ。だってほら、今回彼女は戻ってきたよ。スヌーピーもそう、クールなヤツはいつだって屋根にいて昼寝したり本を読んだりしている。撮影後にはギター一本で歌ってくれた。スタッフの中に(たまたま)大ファンの男の子がいたんだけれど、彼の静かな感激があのときたしかに伝わった、現場全体に。そしてなんだかじ〜んとした、現場全体が。そんな宝物のような空気が読者のみんなにも届くといいなあ。木村カエラの余裕の笑顔が目印です (K)。

撮影のオフショット。バーバリーの最新コレクションにも真っ赤なラバーソール是即ちカエラ流