27 May 2018
ルチア・ピカの魔法 シャネルのバックステージメーク

2018年5月3日にパリで〈シャネル〉2018/19クルーズコレクションが開催された。客船「ラ・パウザ」号が停泊するターミナル港が再現され、ベレー帽を身につけたモデルたちがノスタルジックなマリンルックでランウェイを飾った。メークを手がけたのは〈シャネル〉 グローバル クリエーティブ メークアップ&カラー ディレクターであるルチア・ピカ。ルチアにとって初のショーメークアップとなったそのバックステージ情報をコメントとともにご紹介。
※シャネル 2018/19クルーズコレクションはこちら
©︎CHANEL
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──メークアップのインスピレーション源は?
ルチアのメークアップのインスピレーションになったのは、コレクションに登場していた躍動感のあるプリントや海を感じさせるモチーフだった。発色の良いブルーを用いて、アイメークが印象的なルックを作り上げた。
「モダニティを伝えながら、カール ラガーフェルドの情熱に寄り添うために、アイメークはインパクトのあるブルーをとり入れて、マットでグラフィカルな印象に。そして、肌には光を添えることで清潔感を生み出し、フレッシュに仕上げました」とルチアは語る。単純ではないシンプルさ、アグレッシブではない強さ、そして、エレガントでモダンな印象を与えたいという思いが伝わってくる。
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──メークアップを美しく仕上げるコツは?
「アイブロウジェルをとり入れること。パレット エサンシエルのチークカラーを頬の高い部分になじませると、フレッシュな印象が肌に生まれます。そして、コンシーラーをカバーしたい部分に、ハイライターを頬骨、鼻すじ、唇の上のカーブにのせれば、より自然な立体感を生み出すことができます」
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──クルーズコレクションのメークアップについて
「アイブロウは整えすぎてボーイッシュな印象にならないようにしました。リップはヌーディに。チークはかすかにピーチを帯びたトーンをとり入れ、頬の高い部分に添えてよりフレッシュに仕上げました。目もとは、ペンシルタイプのスティロ オンブル エコントゥール ♯14 でグラフィカルなフォルムを作ってから、レキャトル オンブル ♯312 のマットなアイシャドウをオン。ミッドナイトブルーを少し混ぜ合わせたブルーネイビーを重ねることで、深みを生み出し、鮮やかな印象を高めました」
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ルチアが使用したアイテムをチェック!
レキャトル オンブル ♯312 ©︎CHANEL
スティロ オンブル エコントゥール ♯14 ©︎CHANEL
パレット エサンシエル ©︎CHANEL
問い合わせ:シャネル カスタマーケア 0120-525-519
Text&Edit: Hiroko Chihara