ふとしたときに引っかかる小さな懸念から、長年抱え込んでいたお悩みまで。あなたの問いかけに、ビューティライターのAYANAがお返事します。
きれいのお悩み投函箱 vol.12 “ファンデ上手”になれる秘密とは?
あなたとAYANAの一問一答
📩 お手紙 📩
ファンデーションを塗ると、ムラになったり、テカリや乾燥が目立ったりして汚くなります。それが嫌で、日焼け止めとパウダーだけでベースメイクを仕上げたいのですが、そうなると今度はアラが隠れません。素肌が透けるくらいの軽さで、でも素肌よりはうっすらキレイ、が理想なのですが、何を使ったらいいのでしょうか?(ほぼ黒猫さん・30代会社員)
ファンデーションを塗ったほうが肌が汚く見えるのが悩みです。コツはありますか?(さんさん・20代大学生)
💌 お返事 💌
ファンデーションが綺麗に仕上がるか否か。これはファンデーションやメイクアップベースの品質によると思われがちです。もちろんそれもありますが、実は肌状態を整えておく、すなわちスキンケアのプロセスがとっても大切。特に保湿が最重要です。
肌がしっかりとうるおっていれば、それだけ日中乾燥しづらくなり、ファンデ崩れの原因となるガサガサや皮脂浮きがずいぶん回避できます。化粧水や乳液の量を惜しまずたっぷりと、丁寧にハンドプレスしてなじませてみてください(特に額や小鼻脇など、行き届きにくいところも意識を向けて!)。また、スキンケアアイテムを選ぶ際も、保湿、保水、バリア機能を整えるなど、うるおいが持続しそうなものをぜひチョイスしてみて。テクスチャーがリッチである必要はないです。量を惜しみなく、肌に行き渡るように意識することがポイントです。

スキンケアのあとすぐにベースメイクに入るなら、肌の上に余分な乳液やクリームが残っていないよう、軽くティッシュでおさえましょう。こうするとファンデーションのヨレやムラづきを回避できるため、薄膜で均一に伸ばせて崩れにくく仕上げられます。
また、ファンデーションはマストアイテムと考えなくて大丈夫。肌に対して日中ぜひ行ってほしいのはUV対策ですから、ここさえ担保できていれば、あとは自由。ファンデーションを省いたっていいのです。UV機能つきメイクアップベース(あるいはメイクアップベース機能つきの日焼け止め)を塗ったあと、気になる箇所だけコンシーラーをなじませるという方法もおすすめ。最近のコンシーラーは薄くピタッと肌に乗るので、厚塗り印象になる心配もありません。
最後に軽くフィニッシュパウダーをはたいておくのも、崩れを防ぐいい方法です。頬や額のほか、テカリやすい小鼻脇などにもシルキーなヴェールを。ベースの定着を助けてくれるだけでなく、肌のキメも整えて見せてくれます。いずれも薄膜で塗布することと、必要な箇所だけに使うことを意識してみてください。

🗣️

AYANA
ビューティライター。コラム、エッセイ、インタビュー、ブランドカタログなど広く執筆。化粧品メーカー企画開発職の経験を活かし、ブランディングや商品開発にも関わる。著書にエッセイ集『仕事美辞』『「美しい」のものさし』(双葉社)がある。文章講座EMOTIONAL WRITING METHOD(エモ文)主宰、OSAJI メイクアップコレクションディレクターも務める。
Photo&Text_AYANA