GINZAではじめての「京都」特集。どこかひとつの街に滞在し、リアルな声を聞き込んで、ローカルなお店を取材したり、ファッション撮影してみたり。いつもは見知った東京で行っていることを、場所を移して、というのは長いGINZA生活のなかでも新鮮な経験でした。京都には、プライベートや日帰りの撮影で行くことはあっても、誌面で紹介するためにきちんと向き合う、というのは初。終始すこしの緊張とともに、手探り状態で作っていました。そんな日々で印象に残っているのは、ふと見上げたときの空の広さ。建物の高さ制限があるから、どこにいても抜けた空が広くうつくしい。日の落ちる時間の空の色の移ろいと言ったらもう。これまで京都へ行ってもそこまで気にはしなかったのに、今回はそこここを歩き回っていたからでしょうか、なぜか空に心が持っていかれ癒やされていました。普段は編集部にこもって仕事しているところ、そんな開放感に包まれ非常に贅沢な時間でした。そのことを思い出しては、まだちょっと京都気分が抜けきれずにいます。
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