『世界のブックデザイン2023-24』が開催中だ。2024年3月にドイツで開かれた「世界で最も美しい本2024コンクール」の受賞図書のほか、日本やカナダ、中国、フィンランドなどで表彰された作品が並ぶ。「印刷博物館」にて、2025年3月23日(日)まで。
🎨CULTURE
美しい装幀が並ぶ『世界のブックデザイン2023-24』展
「印刷博物館」に各国コンクールの受賞作が集う

たとえ読まなくても、持っているだけで、表紙や背表紙を見ているだけで、一冊の本から得られるものはある。というと少し言い過ぎかもしれないけれど、書籍という“モノ”は、その大きさや色、形、文字の配置など全てが合わさって一つのメディアとなっているはずだ。だから、全く知らない言語でも、装幀を眺めているだけで心が動く。
『世界のブックデザイン2023-24』に集まるのは、好奇心を掻き立てる個性豊かな約150冊。まずは、2024年3月にドイツのライプツィヒブックフェアで行われた「世界で最も美しい本2024コンクール」の受賞図書。それから、日本の「第57回造本装幀コンクール」や1947年から続くフィンランドの「Kauneimmat kirjat」のほか、スイス、カナダ、中国、デンマークのブックデザインコンクールで受賞した作品が並ぶ。
展示される本はすべて手にとって閲覧OK。優れたデザインに触れられるだけでなく、装幀や本のあり方の「今」を知ることができるのが本展の魅力。ゆっくり鑑賞しながら、「この本は何を語っているのだろう?」と想像してみるのも楽しい。
ℹ️
『世界のブックデザイン2023-24』
会期_開催中〜2025年3月23日(日)
会場_印刷博物館 P&Pギャラリー
住所_東京都文京区水道1-3-3 TOPPAN小石川本社ビル
開館時間_10:00〜18:00
休館日_2月24日を除く毎週月曜日、2月25日(火)
入場料_無料
Text_Motoko KUROKI