謎の女性の存在によって一度は終わったかに思えた筒井万琴(岸井ゆきの)と設楽浩暉(志尊淳)の恋。しかし……。水曜ドラマ『恋は闇』(日テレ 毎週水曜よる10時〜)6話(サブタイトル「恋路は、闇に迷う」)を、ドラマを愛するライター・釣木文恵と、イラストレーターのオカヤイヅミが振り返ります。5話レビューはこちら。
*レビューはネタバレを含みます。
「こっちに来る覚悟があるんですか?」と問う謎の女(齋藤飛鳥)の正体は?
謎の女性の存在によって一度は終わったかに思えた筒井万琴(岸井ゆきの)と設楽浩暉(志尊淳)の恋。しかし……。水曜ドラマ『恋は闇』(日テレ 毎週水曜よる10時〜)6話(サブタイトル「恋路は、闇に迷う」)を、ドラマを愛するライター・釣木文恵と、イラストレーターのオカヤイヅミが振り返ります。5話レビューはこちら。
*レビューはネタバレを含みます。
第5話に引き続き、強気のTVerサムネイル。6話ラスト数秒で判明する「新たな被害者」が示されている。刑事の大和田(猫背椿)が殺害されてしまった。確かにこの展開は意外すぎて、わかっていてもどうしてこうなったのかを確認せずにはいられないのだから、「ネタバレじゃん!」と反応してしまった時点で制作側の手のひらの上なのかもしれない。
万琴(岸井ゆきの)がこっそり入った設楽浩暉(志尊淳)の自宅で遭遇した謎の女・みくる(齋藤飛鳥)。浩暉を「私のひろくん」と呼び、浩暉の家を「私たちの家」と言う彼女にショックを受けた万琴は「もう会わない」とその場を去る。なぜ浩暉は万琴の「彼女いたんじゃん」にすぐ「彼女じゃないよ」と言えなかったのか。まあ、その後改めて聞かれた「誰?」にも答えられないのだから仕方ないか……。
みくるはわざわざ万琴に会いに行って自らを浩暉の「共犯者」と言い、「こっちに来る覚悟があるんですか?」と問う。その頃、浩暉の冷蔵庫の血液はなくなっていた。
浩暉の母はC型肝炎キャリアであることが判明。警察は浩暉は母子感染しており、健康な血に執着しているのではという疑いをかける。みくるが血液をどこかに移動させたことと、共犯者という言葉からすれば、みくるは浩暉の母から生まれた、浩暉の「戸籍上には記されていない妹」という可能性もあるのだろうか。
6話後半では、夜道で万琴が襲われ、浩暉が助けるシーンがあった。
「ごめん、大丈夫だから」「今の、たぶん俺の親父」
全然大丈夫じゃない。万琴に抱きついた父・貫路(萩原聖人)の目的は何なのか。直後に浩暉は貫路に「勝手なことやめてくれる? 父さん」と伝えていたが、貫路もしくはみくるが殺人を犯していて、浩暉はしかたなくその尻拭いをしているという線もあるのだろうか。浩暉の部屋には、かつてホームレスの住処で貫路が所持していた「ヒエログリフ文字手帳」があったが……。
Edit_Yukiko Arai