登場人物たちのドラマを通じて、恋愛はもちろん、仕事、将来、人間関係…など、広く人生にまつわるさまざまな教訓をもたらしてくれるのも、ラブコメ映画を観る醍醐味。カルチャー通にして人生相談の名手であるコラムニストのジェーン・スーさんに、ギンザ読者が抱える5つの切実な悩みに効く、隠れた名作を教えてもらった。#ジェーン・スーに聞いた人生に効く5つの映画
🎨CULTURE
仕事のやりがいを感じられないけど、現状を手放す度胸もありません
あなたの悩みに、ジェーン・スーが映画を処方します
Q. 最近やりがいを感じられず、モチベーションが下がっています。自分にはもっと向いていることがあるんじゃないかと思う半面、現状を手放す度胸もありません。
A. 30歳前後になると、自分だけ人生うまくいっていないかもって焦る人、多いんだよね。でも先に決まっている正解はないし、失敗しても這い上がれる。まずは間違える勇気を持って、現状を手放すことから始めて。『わたしは最悪。』のユリヤなんて選択を誤ってばかり。自分は定まらない癖にプライドだけ高くて、新たな恋に燃え上がって大切な人もついには手放す。後悔するとわかりながら、思いっきり間違えても清々しく今を生きる姿を見たら、気持ちも軽くなるはず。
『わたしは最悪。』2021年／ヨアキム・トリアー／128分
成績優秀でアートの才能も持つユリヤだが、確固たるものを見つけられぬまま30歳を迎えようとしていた。歳上の売れっ子コミック作家と恋仲になるも、人生の脇役感を拭いきれない。刺激を求め続ける彼女にある出会いが訪れる。Blu-ray ¥2,200／販売元＿ギャガ
『わたしは最悪。』＿©2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-REEL – ARTE FRANCE CINEMA
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Text_Emi Fukushima Edit_Keisuke Kagiwada
