撮影現場で初めて出合った麻生要一郎さんのお弁当は、茶色多めで、一見ちょっと地味。でも、口にするととんでもなく美味しくて、じんわり沁みた。「こういうのが食べたかった、私」スタッフ全員が口を揃えた。インスタ映えを飄々と超越する、素敵な”枯れ”ごはん。世界で一番短い、動くレシピ連載のはじまりです。
麻生要一郎 ときめきの枯れ飯レシピ vol.1 金目鯛の煮付け、みょうがの甘酢漬けetc…
5月の献立
金目鯛の煮付け
みょうがの甘酢漬け
うどのきんぴら
ある日麻生さんからレシピが届いた。あら、金目!
献立の脇を固めるのはみょうがとうど。完璧。
酒、醤油、みりん、砂糖の4つの調味料だけでつくる煮付け。配合は酒が3に対し、 醤油と味醂と砂糖は1ずつ。
煮汁を丁寧にかけて、ホイルでふたをして蒸す。ふわふわの、煮魚になる。もし煮詰まったら酒をひとまわし入れればよし。鯛のあと、残った煮汁でごぼうと小松菜にさっと火を通す。これがまたうまい。
さあ、いただきましょう。
甘くてややレア、ふわふわの鯛。
つんと酸っぱいみょうが。
うどはふくふく、山の香り。
■ワインのこと
山形 タケダワイナリーのサン スフル
瓶の中で発酵を継続させることで、酵母由来の炭酸ガスがワインに溶け込む。ぶどう本来の澱が残り、枯れ飯によく合う滋味深い味わい。
■器のこと
金目鯛/コンランショップ
みょうが甘酢漬けを入れた器/横山拓也さん(岐阜 多治見)
うどのきんぴらを入れた黒い器/伊藤剛俊さん
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麻生要一郎
Photo&Text: GINZA