前回（私と部屋 vol.36）ご登場の有里さんにご紹介いただいたのは、ジュエリーブランド・FIVE THIRTY PARKでデザイナーを務める青柳 龍之亮さん。
「この部屋に住んでから4年ほど経ちました。今住んでいるエリアが好きで16年くらい近所で引っ越しを繰り返しています。立地がよく、静かで程よく生活感があり、休日でも人がそこまで増えないので生活しやすいです。」
龍之亮さんの暮らしの3か条
1.物を増やさない
2.季節感を部屋に取り入れる
3.猫にとっても快適な部屋づくりを意識する
間取りは2LDKでリビング・仕事部屋・寝室に分かれています。インテリアは旅行先で泊まったホテルやインテリアショップなどを参考にしていますが、あくまで自宅兼事務所なので基本はすっきりとシンプルにまとめています。
お気に入りの大理石のコンソールに、季節の花などを飾って楽しんでいます。 奥のオブジェはロンドンに拠点を置く〈Utopia&Utility〉の花器たち。異素材の組み合わせが美しいです。
2匹の猫と仲良く暮らしています。アメリカンショートヘアーのマーブル柄が大理石みたいで好きです。こうしてふたりでくっついている時は特にそう見えますね。
天然石はジュエリーデザインのインスピレーションです。石はひとつひとつの異なる表情を持ち、すべてが1点ものです。自然の力が凝縮されている分、パワーや存在感があります。
天然石だけでなく、水晶など素材そのものをインテリアとして配置しています。組み合わせによっては部屋の中で悪目立ちしてくるので、バランスを考えながら選びます。
玄関エリアはベージュとゴールドなどの同系色で統一させています。壁に立ててあるのは、シルクの生地で作った自作のキャンバスです。
洗面所にも原石や大理石の置物を飾っています。中央には〈BYREDO〉のパルファムや〈MAD et LEN〉のルームフレグランスを。写真集は赤と黒のカラーリングを意識した選書です。
猫が大好きな段ボールでできたガリガリサークルには、側面に大理石柄プリントのシートを貼り、部屋に馴染むようにしています。
アートブックなどはどうしても増えがちですが、余計な物を置くことにならないよう、買い物にはかなり慎重です。欲しいものでも、色、素材が現状のインテリアと合わない場合は諦めることもしばしば。
本やオブジェ、育てている植物、暮らしの中で触れるものも全てデザインの発想源になります。生活においても仕事においても、居住スペースに好きなものを適切に置いて空間を作っていくことはとても大切な作業だと考えています。
青柳龍之亮さんの紹介する次回のゲストは、杉山耕平さんです！
