前回（私と部屋 vol.89）ご登場の髙本千晶さんにご紹介いただいたのは、〈International Gallery BEAMS〉でウィメンズのディレクター兼バイヤーを務める、片桐 恵利佳さん。
恵利佳さんの暮らしの3カ条
1.心穏やかに、静かに暮らす
2.心地よい灯りのなかで暮らす
3.自炊を楽しみ、食事はきちんと摂る
🛋LIFESTYLE
私と部屋 vol.90 照らし、包み込む光。五感を癒すシチュエーションとお気に入りたち ー 片桐 恵利佳さん
ターンテーブルも毎日の生活に欠かせない大切なもの。お気に入りの1枚を日替わりで聴いています。写真は少し前に購入したMndsgnのアルバム。最近は家の中で聴きやすい音源を選ぶことが多いです。
木工作家辻有希さんのペーパーウェイトと、愛用中のCONTAX T3。下にあるのは和紙職人ハタノ ワタルさんの道具箱。写真や手紙、道で拾った落ち葉や木の実など、日々の大切な思い出を保存しています。立てかけてある「A MAGAZINE」は、WALES BONNERがキュレーションしたポートフォリオが素晴らしく、最近購入しました。
室内の明るさにこだわりがあり、ソファ、食卓、ブックシェルフの上に1つずつ照明をつけています。ソファ上には、オランダ人アーティスト〈Vilt aan Zee〉のランプシェードを。蚕のようなランプシェードから温かな光が漏れ、とても穏やかな気持ちになります。
吊るしているだけでオブジェになる〈PETER IVY〉のペンダントライトは食卓の上に。電気を付けると、蝋燭の火のようにぼんやりと発光します。長年使っているので、ミラーリング加工のボディが少し変色していますが、それもまた味。
大量の本をきちんと保管できるブックシェルフ。本が好きなので、この大きいシェルフを置けるスペースがあるかどうかが物件選びの決め手に。上には自分好みのプロダクトを点在させています。
ロンドンの香水ブランド〈Perfumer H〉のインセンス。赤のボックスは「AMBER」。オリエンタルで深い香りが特徴で、習慣としているヨガの時間に焚いています。緑のボックスの「ASH」は白樺のオイルが入っているもの。森林の中を想像させる香りです。
なによりも猫が好き。画家バルテュスの妻である節子夫人がデザインしたという〈アスティエ・ド・ヴィラット〉の猫のポットはオブジェとしてディスプレイ。隣には、マドカ・リンダルさんの器を。ポプリを入れていますが、つい猫がご飯を食べるシーンを想像してしまう並びです（笑）。
美しいガラスのアイテムを集めた一角。アルヴァ・アアルトの花瓶、ヴィンテージの一輪挿し、蠣崎マコトさんや山野アンダーソン陽子さんの作品などを組み合わせています。
恵利佳さんの紹介する次回のゲストは、安武恵理子さんです！
