平成元年生まれのオタク女子4人組からなるグループ「劇団雌猫」が、オタク心を持つ読者の日頃の悩みをズバっと解決。応募フォームに集まったお悩みに、メンバーである、かんさん、ひらりささん、もぐもぐさん、ユッケさんが月替わりで回答します。前回のお悩みはVol.31 上司に気に入られない問題。どう心のバランスを保てばいい?
オタク友達との距離感、どう保てばよい?【劇団雌猫 愛と浪費のおなやみ劇場 vol.32】

質問
今月の悪友:ちゃんさん
劇団雌猫の皆様こんにちは。早速相談なのですが、共通の趣味を持つオタクの友達との向き合い方について悩んでいます。私には趣味を通してSNSで繋がり、ライブ会場で直接会ったり、一緒にライブ参戦して楽しめる友達がいます。そのうちの数人は仲良くなるにつれて、仕事や恋人の相談を持ちかけられるようになり、昔からの友達のような距離感で接してくれる子もいます。
ただ、リアル友達とオタク友達を別物と捉えている私にはその距離感がキツいと感じてしまいます。推しへの情熱はオタク友達にだけ語り、プライベートの話はリアルな友達にしかしないのは切り替えしすぎなのでしょうか?みんないい子ばかりなので心苦しくなるのですが、ちょうど良い距離感の保ち方などあれば教えてもらいたいです…。
劇団雌猫からのアドバイス
今月の回答者: ひらりささん、ユッケさん
ひらりさ みなさま、あけましておめでとうございます〜!
ユッケ 今年も劇団雌猫と「愛と浪費のおなやみ劇場」をよろしくお願いします!新年一発目は、お友達関係のお悩みだね。
ひらりさ 一時期と比べれば、最近は現場も増えて友達と会う機会が増えた人も多いのかな?ユッケさんは最近現場でのオタ活してる?
ユッケ もちろん感染対策は徹底したうえでだけど、私もコンサートにはぼちぼち行ってるよ!11月にはL’Arc〜en〜Cielのライブに行ったし、ジャニーズ系の舞台にも時々。でも、基本は全部一人だから友達とはそんなに会わない(笑)。
ひらりさ 歳を重ねると、オタクは単独行動になっていくところあるよね。相談者さんのような悩みって、ユッケさんは持ったことある?
ユッケ 昔はあったな〜。例えば友達と舞台終わりに飲んでたら、その友達が別の友達を連れてきて。その子に「Twitterで相互フォローしましょう」って言われたんだけど、私はあんまり積極的にフォローしないタイプだから困ってしまったり。相手に悪気はないのはわかってるから難しい…。
ひらりさ たしかに、友達の友達までコミュニティが広がってくると、スタンスにもちょっとズレがあったりするよね。
ユッケ その場では雰囲気で楽しくなってるから何も気にならないんだけど、家に帰ってふと違和感を感じる、みたいなね。もちろん私も誰かに嫌な思いをさせたこともあっただろうし、そういうことを考えると、だんだん現場も単独参戦スタイルに…。
ひらりさ 群れから抜けたわけだ。
ユッケ ひらりささんは友達がたくさんいるイメージあるから、すごいな〜と思うよ。
ひらりさ 私はそもそも小中高大の友達とほとんど切れてて(笑)、リアルな友達がほとんどいないから、同じ友達にプライベートの話もオタクの話も一緒くたにしてしまうの。だから相談者さんみたいな人を戸惑わせてるんだろうなぁと思うよ…。ただ、そこのフィーリングが100%合うことって難しいし、時期によってはSNSミュートしてくれても全然構わないっていう気持ちはある。相手が誰であっても、ずっと一定の距離感でいるって難しいもの。
ユッケ たしかにプライベートの友達でも、仕事や出産・育児とかライフステージが変わると、話が合わなくなってくることもあるもんね。
ひらりさ 私みたいに大体がオタク関係の友達っていう場合だと、どうしてもプライベートの話もしたくなっちゃうんだろうなぁと思う。
ユッケ 逆にひらりささんは、オタク友達にプライベートの話をされても気にならないってこと?
ひらりさ 全く気にならないね。でもさ、どちらかがどちらかに合わせる必要はないと思う。「自分とは違うスタンスの人っぽいな〜」と悟ったら自衛するとか、自分はオタクとプライベートを切り離すタイプですっていうのをSNSで見せていってもいいと思う。
ユッケ 無理して合わせる必要は全くないよね。私はプライベートの話もそうだし、例えオタク話でも推し活のスタイルが違うと辛くなっちゃうから、そういう時は「こういう話大丈夫ですか?」「私はこういう話苦手なんですけど」ってストレートに言うようにしてる。
ひらりさ えらい!付き合いが浅いうちに自分のスタンスを開示していくのは大切かもね。
ユッケ もちろん、向こうのスタンスも聞いたうえでね。相談者さんの場合は既にわりと交流がある友人っぽいから、「今更だけど実はそういう話苦手で…」とか言ってみてもいいのかも。それで疎遠になっちゃっても、自分の心が守られるのであればその方がいいと思うし。
ひらりさ オタク活動の場合は基本的に一緒にオタ活していて楽しいっていう関係だと思うんだけど、一方的にプライベートの人生相談を受けるような場合って、結構精神的にも負担になることも多いと思うの。だから「私生活の話をしようと思うほど信頼してくれるのは嬉しいんだけど、立場も背景も違うからちょっと答えづらいんだよね」って言ってしまうのもありかも。答えを濁していくうちに察してもらえるといいんだけど、なかなか難しいよね…。
ユッケ ストレートに言いづらい場合は、物理的に少し距離を置いて察してもらう作戦もあり。遊びや飲みに誘われても断ってみるとか。そもそもオタクに限らずプライベートでも、100%全部気があう人ってなかなかいないじゃん。この子の仕事の話は面白いけど、恋愛の悩みを聞くのはしんどく感じちゃうな〜、とか。その気持ちは割とみんな理解できる気がするし、正直に話してみたら受け入れてもらえるかも。
ひらりさ コミュニケーションは双方の共同作業だから、自分側だけおかしいかもとか思わなくていい!いったん距離置いてみたり、LINEの頻度を減らしてみたり、持続可能なオタクコミュニケーションを模索してほしい。
ユッケ 居心地の良さそうな会合にだけ参加するのも、全然ありだよ。
ひらりさ うんうん。距離のコントロールの仕方にも、いろいろなパターンがあるね。
ユッケ 私は元々好きで始めたオタク趣味で、推しのこと以外で極力ストレスを感じたくないんだよね。だからそもそもあまり積極的に友達を作りたくないと思っちゃうんだけど、相談者さんは「みんないい子なので」って添えてるあたり絶対いい子だから、たまにはちょっと自分勝手になってみてもよいのかも。
ひらりさ たしかにめっちゃ気を遣ってる人な気がする!それもあって、みんなプライベートな悩みまで話しちゃうんだろうなぁ。聞き上手な人はつい重宝されてしまうから、時にはドライな部分も見せていくのは大切。
ユッケ それで仮にオタク仲間内での関係が一時的にギクシャクしちゃっても、プライベートの友達はいるわけだし。オタクを続けてれば、きっとスタンスの合うオタク友達とはどこかで出会えるはず。そして特に気疲れもせずに同じスタンスでいられるオタクと出会ったら、それはもう運命だから大事にしよう!俺とお前はゴールデンペアだよ。
ひらりさ 相談者さんがストレスのないオタクライフを送れる2022年になりますように!最後に、それぞれの2022年の目標でも言って締めるか。
ユッケ 急に!?(笑)うーん、私はとりあえず引っ越しかな。審査がなかなか進まなくて早速萎えてるけど…。ひらりささんは?
ひらりさ 私は「インターネットを減らす」ですね。
ユッケ めっちゃストイックじゃん(笑)。無理のない範囲で頑張って…。
ひらりさ もうすでに3ヶ月くらい失敗してるからさ…。1月からは頑張りたい。
ユッケ 寂しくなったらいつでもツイッターに戻っておいで。
ひらりさ あつまれオタクの森!
ユッケ (笑)。読者の皆さんも素敵な1年になりますように!
☆次回 もぐもぐ・ひらりさが登場します☆
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