〈鳩居堂〉〈松栄堂〉〈日本香堂〉が、一体となって“香り”を盛り上げるイベントを開催中。2024年5月12日(日)まで、東京と京都の2拠点でワークショップや展示が行われている。
🛋LIFESTYLE
〈鳩居堂〉〈松栄堂〉〈日本香堂〉による『香り博』がスタート
東京と京都の2拠点を回遊できるイベント
4月18日は、お香の日！
由来は、約1400年前の4月に淡路島に香木が漂着したと記されている日本書紀。また、“香”の字を分解すると「一・十・八・日」と読めることから、18日を日本の全国薫物線香組合協議会(現：日本薫物線香工業会)が記念日に制定したのだとか。
そんな香りと縁が深い4月にあわせて、薫香業界を代表する〈鳩居堂〉〈松栄堂〉〈日本香堂〉が共同イベント『香り博』を企画した。
今年のテーマは「Origin of fragrance(香りの原点)」。ウェルビーイングの一環として海外からも注目されている日本の香りのルーツをあらゆる観点から紐解いていく。
まず、見逃せないのは、各店舗で開催される特別なワークショップ。
「京都鳩居堂」初心者向け聞香体験(お土産付き)
香木を焚いて、香りを聞くという贅沢なひとときを味わえる。参加費 ¥2,200
「松栄堂薫習館」匂い香づくりワークショップ
お香の原料や種類、日本の文化などを解説。その後、天然の香料を自由に混ぜ合わせて、自分好みのブレンドに。出来上がったら、巾着袋に入れて持ち帰れるのもうれしい。参加費 ¥1,980
「香十 銀座本店」香り袋作り体験
香原料、及び香料に関する説明後、自由に調合。出来上がったオリジナルの香り1点を、好きな袋に入れて持ち帰りできる。参加費 ¥2,500
そのほか、「京都鳩居堂」での香道体験や、「銀座らん月」では聞酒会が開かれるなど、とにかく内容が盛りだくさん。詳細な開催日程は、ホームページに掲載されているので要チェック。
さらに、一般非公開の歴史ある香り文化財の展示も。貴重な資料を目にするまたとない機会となっている。
「藤原行成筆仮名消息」(国宝)を忠実に複製したもの。
大正時代のお香の製造現場。
400年以上前の香のレシピや技術が記されている『後伏見院辰翰薫物方』『後小松院辰翰薫物方』の写し。
そして、もう一つの目玉は、イベントと同時に発売された老舗メーカーならではの復刻アイテムや聞きくらべセットなどの記念商品。時代を紡ぐ香りを堪能できる。
レトロなパッケージが素敵！発売当時の昭和初期のデザインを復刻した〈鳩居堂〉の「白鳩」。高品質な白壇を基調に柑橘が合わさり爽やか。お香 ¥1,650＊「東京鳩居堂銀座本店」「京都鳩居堂本店」にて展開。
1980年代に生まれた〈松栄堂〉の「白楽」は、夜明けの空が白みはじめる清らかな時間をイメージしたもの。このたび、気品のある香りが再び蘇った。お香20本入 ¥2,200
〈日本香堂〉が手がける「香水香・花の花」は、時代を超えた聞きくらべセットを2種類発売。110年以上前に天才薫香師・鬼頭勇治郎が考案したレシピと、令和に生まれた「ばら」「ゆり」「すみれ」のちがいを楽しめる。花の花セレクション Vol.1 ¥3,850、花の花セレクション Vol.2 ¥6,050＊共に「香十銀座本店」「香十二寧坂店」で展開。
“香り”を通じて心を研ぎ澄ます時間を体験してほしいという思いと、日本のお香文化を未来に継承することを目的とした本イベント。老舗巡りが楽しくなるスタンプラリーもあるので、春の散歩がてら街歩きを楽しんでみては？
ℹ️
【香り博】
期間＿開催中〜2024年5月12日(日)
＊時間は各店舗営業時間に準ずる
【参加店舗】
■東京
「東京鳩居堂銀座本店」
住所＿東京都中央区銀座5-7-4 鳩居堂ビル
営業時間＿11:00〜19:00
「松栄堂銀座店」
住所＿東京都中央区銀座7-3-8 1F
営業時間＿平日10:00〜19:00、土・日・祝10:00〜18:00
「香十銀座本店」
住所＿東京都中央区銀座4-9-1 日本香堂ビルB1F
営業時間＿11:00〜19:00
■京都
「京都鳩居堂」
住所＿京都市中京区寺町姉小路上ル下本能寺前町520
営業時間＿10:00〜18:00
「松栄堂京都本店・薫習館」
住所＿京都市中京区烏丸通二条上ル東側
営業時間＿9:00〜18:00(本店)、10:00〜17:00(薫習館)
「香十二寧坂店」
住所＿京都府京都市東山区桝屋町349-8
営業時間＿11:00〜18:00
Text_Nico Araki
