世界的な観光地であり、女子の永遠の憧れ、京都。この街にお引越ししたライターYが、ストリートから神社仏閣まで、初心者目線で見つけた気になるモノやスポット、イケてる人たちなどなど、フリースタイルでご紹介します。前回は「アニエスベー祇園店」。
憧れの「フォーシーズンズホテル京都」を深掘り
ライターYの京都通信 チャリで回って見つけた素敵なモノ Vol.22
京都の魅力といえば神社仏閣だったり、町家のカフェだったり、もちろん鴨川も。とても一言では語り尽くせないけれど、この街で暮らすようになって実感しているのが、なんと言いますか、ホテル文化の成熟度?ラグジュアリー系から尖ったライフスタイルホテルまで、ありとあらゆる宿泊施設が軒を連ねているし、新顔やリニューアルのお知らせにも事欠かない。京都にいれば日本の、というか世界のツーリズムのトレンドが分かってしまうのではないかと思うくらい。
私がいつもアテンドしている海外ゲストは、安心感があるのか、たいてい外資のホテルに泊まるのです。京都外資系ホテルの四天王(と勝手に呼んでいる)の一角、「フォーシーズンズホテル京都」は、彼らが利用する定番の中の定番。朝の待ち合わせで幾度となく訪れていたものの、これまで宿泊はなし。なんならレストランも未食で、ほぼ未知の世界だったのですが、このたびご縁があって体験させてもらうことに。
来るたびに思っていたけれど、まずこのエントランスがかっこいい。開業は今から8年前の2016年。土地本来の姿を保存し、現代によみがえらせることを軸にデザインされたといいます。というのもここは、あの平氏ゆかりの土地。敷地内の日本庭園「積翠園」は、平重盛の別邸の園地。古の都といえど、平安時代まで遡るお庭はとても稀なのです。
ゲストルームは50平米以上と広々。どの部屋も和をイメージしたファブリックや、雅やかな色使いがちりばめられています。遠くに京都タワーを望むシティビューのほか、窓の向こうにお庭・積翠園と東山連峰が広がるタイプも。ウェルカムスイーツとフルーツをつまみながらお部屋でティータイムするだけで、旅のテンションが上がるというもの。
バスルームはバスタブとシャワーブースが独立したつくり。夜は備え付けのBluetoothスピーカーで音楽を流してバスタイムを楽しみました。
特筆すべきが「レジデンシャルスイート」と呼ばれるキッチンやダイニング、洗濯機なども備えたゲストルーム。これらのお部屋にはそれぞれオーナーが存在し、彼らが使わない不在時にホテル客室として貸し出すという仕組み。全180室のうち、約3分の1の57室がこのタイプなのですって。実は私、パンデミック中の京都でしばらくホテル暮らしをしていたのですが、フォーシーズンズに住めたらそれは贅沢ですよね〜。
レジデンシャルスイートは2LDKまであり、カトラリーや調理器具に加え、〈ミーレ〉の洗濯機も完備。長期滞在やファミリートリップには有り難い。
Photo&Text_Hiroko Yabuki