2021年春夏コレクションより、〈ヨウジヤマモト〉で活躍した齊藤亮太氏がデザイナーに就任し、さらなる注目を集めるブランド〈D-VEC/ディーベック〉。今季発表した、3Dバーチャル空間での次世代型ショーが話題に。コレクションの見せ方が多様化する昨今、その独創的な取り組みから目が離せない!
〈D-VEC/ディーベック〉の次世代型ショーは3Dバーチャル空間!インタラクティブなコレクションで新体験を

「風を感じ、雨を楽しむ」がテーマのブランド〈D-VEC/ディーベック〉。都市生活の中でも自然環境の中でも快適に過ごせる機能性、そしてアクティブな気持ちになれるデザイン性の高いアイテムは、モードラバーたちからも支持を受けている。
2021年春夏コレクションより〈B Yohji Yamamoto〉を手掛けてきた齊藤亮太氏がデザイナーに就任し、さらにパワーアップした今季。シーズンのテーマは「Unfocus」。水中にプリントを沈めた時に見える“揺らぎ”や“ぼかし”の瞬間を切り取ったようなユニークな表現が話題に。
そして、コレクションの発表形式として、ブランド史上初となる3Dバーチャル空間を公開。リアルタイムでショーを目にしているようなワクワク感と新しい体験を提供する。
サイトに入ると最初に現れるのが、インタラクティブコンテンツがぎゅっと詰まった「ブランドストーリーパート」。エレクトロニックな音楽の響きに誘われながら没入型体験ができるので、ぜひイヤホンをつけて楽しんでほしい。
モデルの西内まりや氏やダイスケ氏ら総勢5名が、一人ずつ水や山の中を思わせる空間に登場。自分で前後左右やズームイン、ズームアウトを操作しながら、自由にルックを見ることができる。
シーズンテーマの「Unfocus」を体現した背景もポイント。時間で移り変わる背景は、見ていて飽きない演出だ。各ルックの最後には、モデルがどのような空間でポージングしていたのか、等高線の模型のように見せてくれる仕掛けも。
「ブランドストーリーパート」を鑑賞した後は、「ミュージアム」で新しい購入体験を。新作がずらりと並び、アイテムをタップするとオンラインショップへとページが移動する。ショーを見た後に、各洋服の詳細がすぐにわかるのは嬉しい。
今回のコレクションでは、レーザーカットを採用した軽やかなロングジャケットや、ファスナーを多用したボリュームのあるトレンチコート、ギャザーとツートンカラーが特徴のドレスなどが新作として登場。いずれも、軽量かつ耐久性に優れていたり、撥水加工が施されていたりなど、スポーツアクティビティにも耐えうる機能性も持つ。
また、回収ペットボトルを再生したリサイクルスパンで作られたアイテムを展開するなど、サステイナブルなファッションに力を入れた試みも。
デジタルショーケースの鑑賞方法は、公式サイトにアクセスするだけ。モードな世界観を独自の方法で魅せる〈D-VEC/ディーベック〉のショーを、2021年春夏コレクションの立ち上がりの時期である今、ぜひ体験してみて。