ハイスペックな仕事机でありながら、家具としてデザイン性のあるものを。テレワーク時代の理想のホームオフィスが〈beflo/ビーフロー〉から生まれた。スマートデスク〈テノン〉を中心に、集中をサポートするアイテムが充実。
〈ビーフロー〉で起こすホームオフィス革命
タッチパネルや照明システム付きのスマートデスクで最高の仕事環境へ
すっかりテレワークが定着したポストコロナの日々。楽な面もあるけれど、集中しやすいかどうかは別問題だ。どうしたら家でもしっかり作業に没頭できるのか…。全在宅民の死活問題である。台湾から上陸した〈ビーフロー〉が提案するのは、心理学で言う究極の集中状態「フロー状態」つまりいわゆる“ゾーン”に入った状態へと導くデスク。そんなものがどのように ?!と不思議に思い、青山にオープンしたショールームへ実物を見に行ってみた。
そこにあったのは、事務机感ゼロのスタイリッシュなデスク。丸みのあるラインに温かみすら覚える。〈テノン〉と名付けられこのアイテムは、タッチパネル搭載で照明システム内蔵、電源とUSBプラグが装備され、アプリによる遠隔操作もできる「スマートデスク」だ。その高スペックぶりに一瞬戸惑うが、つまりは、現代のライフスタイルに最適化したホームオフィスを叶える机、と言えそうだ。家にいるからこそ、集中するときとそうでないときのメリハリが大切。そして、仕事以外のときにも、私たちにはデスクが必要だ。たとえば友人とビデオ通話をしたり、家族の結婚式のためにスライドを編集したり。〈テノン〉は、使い手のライフ&ワークバランスにそっと寄り添ってくれる。
ラインナップは、天板が約150×80cmの〈テノン〉と、120×80cmの〈テノン ミニ〉。二つとも、高さの調節が可能な昇降式デスクだ。座りっぱなしを避け、立っても作業ができるフレキシビリティも〈テノン〉の大きな魅力。そしてこの昇降を、〈テノン〉はタッチパネルで、〈テノン ミニ〉はアプリや専用アクセサリーで操作できる。
ハイテクシステムを搭載し、必要なものが手を伸ばしたリーチ内に整理された「スマートデスク」。ありそうでなかった発想を現実化したのはどんな人たちなのだろう。ファウンダーのベイコ・チューさんはじめ、メンバーは元々アメリカでApple社などとガジェット小物を手がけてきたそうだ。
「だから、タッチパネルや電源周りなどのテック系の部分を作っていくのはさほど難しくありませんでした。大変だったのは、家に置きたくなるような家具としての机をデザインすることでした」(チューさん)
コロナ禍を受け、テレワークスタイルに対応する机を着想したというチューさん。ダイニングテーブルで仕事をするのは続かない、そんな実感もあった。
「最新テクノロジーを取り入れた、かつクリーンな見た目で美しい“完璧なデスク”づくりを構想したんです。開発に2年を費やしましたが、台湾の家具職人たちのおかげでインテリアとしての暖かみを持つものができました。ケーブル収納システムなど、ごちゃっとした部分がなくなるように苦心。片付けプロフェッショナルの近藤麻理恵さんのセオリーも参考にしています。アメリカで彼女のネットフリックス シリーズは大人気だったので(笑)」
そうやってノイズを排し、心を整えるからこそ、「フロー状態」が導かれる。その背景には、瞑想を実践する禅の影響もあるそうだ。
〈テノン〉の高機能性には驚かされるけれど、同時に親しみもわく。それは、「こうできれば便利だよね」という現代のデスクワーカーの積年の思いが反映されているからだろう。振り返れば、会社のデスクでも私たちは、手元を照らすのにちょうどいいライトを置いてみたり、作業中にスマホを置いておくベスポジを探ったりする。休憩用にハンドクリームやアロマを引き出しに忍ばせることも多い。利便性や癒しなど、これまで私たちがなんとか手作りでオフィスに取り入れてきた要素を、〈ビーフロー〉はこれ以上なくスマートにまとめ上げているのだ。
ℹ️
【beflo/ビーフロー 青山ショールーム】
住所_ 東京都港区北青山1丁目2番3号 青山ビル1階
*ショールームは予約制。公式サイトより予約受付。
*商品は基本オンラインショップにて販売。
Photo_Wataru Kitao Text_Motoko KUROKI