人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。
その8
「デートでの‘おご・らりるれろ’5段活用が上手な、女優になる 第2回」
●おごり・おごられの演技方針は主演女優が決めればいい。
いい? アンタたちったら、まったくわかってない!のもしょうがないわよねぇという、デートにおける、おごり・おごられ問題。今回は第2回目(第1回目はこちら)。
どんなときにおごられて、どんなときにおごられずに割り勘の演技をしたらいいのか。そこに絶対的な正解がないから、みんな女優として困っているんだと思うんだけど。はっきり言って、デートという舞台で当事者であるならば、主演女優なわけじゃない?かつ、監督兼脚本家でもあるわけでしょ?演技方針は自分で決めればいいんじゃないかしら。
多くの女性が会計時の演技方針で悩むのって、お相手やシチュエーションで演じ分けるカメレオン女優になろうとするからよね?でも、それがやりたい方向性?本当に?今後も毎回、たかだか食事の会計ごときに悩む生き方をしていくわけ? それが自分の望む道なの?
●お財布という小道具すら持ち歩かないお姫さま女優。
男なんかに振り回されず、我が道をゆく。それもひとつの女優道じゃない? わたくしの友人には男とのデートに、財布すらもっていかないという剛の者が。彼女の言い分は「向こうから誘ってきて、向こうがお店決めてて、向こうが私に会いたいんだから当然」。いつもドアトゥドアで送り迎えしてもらって、本当にただの1円も出さず。大丈夫。彼女は独身時代はモテを謳歌し、無事に結婚済み。
●ひたすら割り勘道をゆく男女平等派。
彼女とは真逆の女優道を貫いた剛の者の話もするわね。彼女はゴリゴリの男女平等論者。お金の支払いぽっちのことで、男にリード権を奪われるのは我慢がならないという彼女は、20歳上のバツイチ金持ちとのデートでも、断固として割り勘を譲らず。マックから3ツ星まで、きれいに割り勘を貫き、結果、彼とゴールイン。子供にも恵まれ、幸せに。