黒の安心感にあぐらをかいて考えなしに身につけていると、単なる“無難な人”に…。そこで「モードなブラック」をものにするポイントを、3人のプロに教えてもらいました。
「モノトーンなら失敗しない」は思い込み。黒スタイリングのGOODとNG
ブラックジュエリーは攻めるもの
GOOD!
大ぶりのものを大胆に効かせて
× NG POINT
控えめから脱出したい
黒の存在感に躊躇して小さいものをさりげなくよりも、インパクトのあるものを選んで
今、ブラックジュエリーを身につけるなら、コーディネートの“添えもの”ではなく、“アクセント”にする意識で。「主張のあるデザインかつ、大ぶりのものがマストです。オニキスなどの黒い石はもちろん、ブラックコーティングのメタルや大粒のビーズなど素材もいろいろ。今季のブラックジュエリーは、控えめというより、攻めるぐらいの気持ちでガツンと効かせると、しゃれた感じに仕上がります」(吉田さん)
モノトーン、メリハリ不足の謎
白×黒
軽やかな素材で動きを出して
黒×白
立体感のある
シルエットが◎
× NG POINT
デザインも素材ものっぺり
ミニマルな配色だからこそ、デザイン性のある服や抜け感のある素材で盛り上げる
「モノトーンなら失敗しない」は思い込み。たとえばコットンの白シャツ×コットンの黒パンツなど、シンプルなアイテムかつフラットな素材感だと、堅苦しい雰囲気に。「配色がストイックな分、構築的なシルエットで遊ぶとか、レースやサテンなどの素材を選んで抜け感を出すとか、小物でアクセントをつくるとか、ひと工夫加えるのが必要不可欠。逆にクセの強いアイテムに挑戦したいときにモノトーン、という選択もアリ」(吉田さん)
黒アイテムのおざなりお手入れ
ついやってしまいがちな、定番アイテムの間違いお手入れと正解例をご紹介!
話を訊いた方々
山脇惠子さん
(心理カウンセラー、芸術療法士)
心理療法の中で色彩と心の研究を深め、長く医療少年院において芸術療法を実施。色彩と生活を結びつける活動を幅広く行う。
菅野めぐみさん
(文化服装学院専任講師)
文化服装学院にてアパレルデザインを専攻。卒業後、助手を経て専任講師となり、アパレル素材・染色に関する授業を受け持つ。
吉田 恵さん
(スタイリスト)
モード誌をはじめ、ショーやルックブックなどで活躍中。最新モードの知識とリサーチ力は、編集部からも一目置かれている。
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Illustration: Kahoko Sodeyama Text&Edit: Sayoko Imamura