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海外監督の視点から映した「日本」。あの映画の舞台になったのは?『ユンヒへ』編

海外監督の視点から映した「日本」。あの映画の舞台になったのは?『ユンヒへ』編

見過ごしてしまうような風景も、作品の中ではいつもとは異なる表情に映るもの。GINZAでおなじみのライター陣が紹介するのは、実在の場所が登場するおすすめの作品。思わずロケ地巡りに出かけたくなる、あのシーンの舞台、ここなんです!


『ユンヒへ』(19)
イム・デヒョン監督

小樽運河(北海道小樽市港町)

韓国で不動の人気を誇る岩井俊二監督の『Love Letter』(95)をきっかけに、冬の小樽に旅をしたイム・デヒョン監督が、心に残った風景に着想を得て制作した本作。

シングルマザーのユンヒ(キム・ヒエ)の元に届いた一通の手紙を盗み見てしまった高校生の娘セボム(キム・ソへ)は、閉じ込めていた母の初恋を知る。差出人は、韓国から離れて以来、ユンヒとは連絡を絶っていた日本人ジュン(中村優子)だった。卒業旅行にと半ば強引に母を小樽へと連れ出したセボムは、20年ぶりにユンヒをジュンと再会させようとあれこれ画策する。

再会の場は、雪の中イルミネーションが温かく灯る小樽運河。同性愛者であることを周囲に隠し、孤独を抱えながらも強く生きてきた彼女たち。静謐な美しさを誇る運河沿いを歩く後ろ姿には、国境も世代も超えた女性たちの連帯が支える心強さがあった。だからこそ、ユンヒとジュンは自分を偽ることなく生きられるようになったのだろう。遠く離れていても共に。

あの映画の舞台になったのは?『ユンヒへ』編

『ユンヒへ』(19) ©2019 FILM RUN and LITTLE BIG PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

Illustration: Toshikazu Hirai Selection&Text&Edit: Tomoko Ogawa

GINZA2022年7月号掲載

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