22 Sep 2020
渋谷「BLOW UP」で出合う、スパイスの効いたレコードとカレー：東京の気になるお店 Vol.8
ハードルが高そうなレコードショップも、コーヒーやカレーを味わいながら選べる店なら、初心者でも安心。店主の推薦盤には、サブスクリプションで聴ける曲もあるのでチェックしてみて。
渋谷
BLOW UP
DJもスパイスもミックスが命です！
数々の名店でバイヤーを務めたDJの北村圭士郎 a.k.a. CHINTAMさんがオープン。レア盤から手頃な値段のレコードまで取りそろえた渋谷の良心だ。DJブースを併設しており、夜はオールジャンルでDJが選曲して店内を彩っている。
さらに、店主自らスパイスの調合から調理まで手がけるランチのカレーが、界隈の飲食業界へ衝撃を与えている。ゴロッとした豚肉の食感と辛味がたまらない一皿は、レコード目的のお客さんから近隣に勤めるサラリーマンまで、主人の朗らかな人柄もあってリピーターも多く、すぐに完売してしまうそう。
スパイシーポーク・カレー（¥1,000）。他には日替わりカレーも。テイクアウトや冷凍発送など、販売状況はSNSをチェック。
BLOW UP
住所: 渋谷区道玄坂1-15-3 プリメーラ道玄坂1F
TEL: 03-6416-1455
Twitter: @BLOWUPCHINTAM
ファンキーな曲はカレーによく合う！？
『Something To Believe In』/ Curtis Mayfield
「アーニー・バーンズのジャケとともに語られる大作。哀愁感漂うミッドテンポの『Tripping Out』は誰もが魅了される魔法的楽曲」
『Together』/ United States Navy Port Authority Soul Band
「アメリカ海軍のバンドが、74年に発表した一枚。デオダートやダニー・ハサウェイの洗練されたカヴァーのアレンジなどが最高」
『Kellee』/ Kellee Patterson
「76年発表の2ndアルバム。バリー・ホワイト作『I’m Gonna Love You Just A Little More, Baby』のカヴァーは秀逸なグルーヴ」
『横溝正史MMの世界 金田一耕助の冒険』/ ミステリー金田一バンド
「横溝正史原作のシリーズ小説をイメージして作られた音楽を集めた作品。日本独特のオリエンタル風味の楽曲が聴きどころ」
『Black Byrd』/ Donald Byrd
「ラリー・ミゼルをプロデューサーに迎え、ファンクからR&Bの要素まで取り込んだ意欲作。まさにレアグルーヴの大名盤！」
＊紹介しているレコードは中古盤が多いため、売り切れている可能性があります。事前にお店へお問い合わせください。写真は私物です。
Text: Katsumi Watanabe
GINZA2020年6月号掲載
