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新潮クレスト・ブックス案内所 | おさえておきたいポイント&GINZA読者へのおすすめ4冊

新潮クレスト・ブックス案内所 | おさえておきたいポイント&GINZA読者へのおすすめ4冊

世界中から優れた文学作品を集め、翻訳・紹介を続けている「新潮クレスト・ブックス」シリーズ。 シリーズの魅力と楽しみ方を、新潮社文芸第一編集部の須貝利恵子さんに教えてもらった。#新潮クレスト・ブックス案内所


 

ここがスゴい!おさえておきたいポイント

 

01 歴史

シリーズ創刊は1998年。海外文学がなかなか売れなかった冬の時代、よい作品をどうしたら読者に届けることができるのかを考え、プランを練り上げたのが創刊編集長・松家仁之だった。

小説のイメージが強いが、最初に刊行された『キス』と『旅の終わりの音楽』のうち前者はノンフィクション。手記や科学的読み物などもラインナップする。これまで刊行された168冊中105作が現役で、購入可能。最新作はカルミネ・アバーテ『海と山のオムレツ』。

 

02 作家

日本初紹介の作家が多数を占める。英、米、独、仏、伊、オランダ、フィンランド、インドや中国など作家のルーツは世界各地に広がり、話者の少ないバスク語で書かれた『アコーディオン弾きの息子』も登場。

トム・ハンクス『変わったタイプ』などのように海外版権を扱うエージェントからの紹介や、ロンドン&フランクフルトのブックフェアや作家からの推薦、その他さまざまに集めた情報から「絶対出したい!」と思う作品だけが選ばれている。

 

03 装幀

求めたのは、持ち重りしない軽さと手に持った時の感触のよさ。新潮社装幀室の望月玲子をアートディレクターに、紙を選び、文字のフォントを厳選し、創刊の際には「クレスト装」のために製本機械も開発した。

カバーに内容紹介や書評を刷り、プロフィールに顔写真をつけるのは、作品や作家との出合いの入り口を増やすため。装画や背表紙の色など、1冊ずつのデザインは多彩でありながら、文芸書らしい品の良い佇まいに魅了されるファン多数。

 

04 翻訳

この作品の空気感を日本語に移し替えてくれるのは誰だろう? あの人ならこの作品を楽しんでくれるのでは?と編集者が作品と翻訳者をマッチング。

たとえば、インド系アメリカ人のジュンパ・ラヒリなら、アジアにルーツを持つ英語圏の作家に注目していた小川高義に。同じ作家の作品は基本的に同じ訳者が手がけるが、ラヒリがイタリア語で書いた作品は中嶋浩郎に訳がスイッチ。「この作品面白い!訳したい!」と翻訳者から企画が持ち込まれることも。

 


新潮クレスト・ブックス編集部から
GINZA読者へのおすすめ4冊

ほぼ毎月新刊がお目見えする「新潮クレスト・ブックス」。何から読めばいいかわからない!というときは編集長・須貝利恵子さんのおすすめを参考に。

Photo: Natsumi Kakuto Text: Hikari Torisawa

GINZA2020年11月号掲載

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