2010年代の“ガーリー”を探して。ロンドン発の雑誌「is in town #6」── Magazine isn’t dead Vol.2

2010年代の“ガーリー”を探して。ロンドン発の雑誌「is in town #6」── Magazine isn’t dead Vol.2

独断と偏見で選ぶ国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストア「Magazine isn’t dead. 」を主宰する高山かおりさん。世界中で見つけた雑誌やZINEから、毎月お気に入りの1冊を紹介します。前回紹介したZINEは「CRY IN PUBLIC」。


イギリス・ロンドンを拠点とする写真家Martin Zähringerが創刊させた、独自の視点でアップカミングモデルを紹介するインディペンデント誌『is in town』。写真家としてだけでなく、クリエイティブディレクションと編集も担当するMartinは『Self Service』『THE LAST MAGAZINE』などの雑誌やMargaret Howellのルックブックでも撮影を手がけ、主にファッション写真の分野で活躍している。

2013年に同名のオンラインメディアとして生まれた本誌は、2014年にプリント版を発売したため当初は『is in town. paper』と謳っていた。
写真家がメディアを立ち上げプリント版を発行するというこの流れ、実はイギリス発でもう一人同じ活動をする写真家がいた。『Girls on Film』『Boys on Film』の編集・発行人Igor Termenonだ。残念ながら彼はプリント版の発行をやめてしまい、(サイトは更新されているので興味を持った方はぜひ!)現在は故郷のスペインを拠点に写真家としての活動を続けている。
イギリスの雑誌で私が影響を受けたものとして真っ先に挙げたいのが、Leith Clarkが創刊させ編集長を務めていた頃の『Lula』だ。“ガーリー”というカルチャーを私は『Lula』から学んだように思う。『Lula』を筆頭にした独自のガールズカルチャーの盛り上がりがイギリスにはあるのだと考察している。先述のIgorはまさにその流れを汲んでいたのだと思うのだ。

少々脱線してしまったが、『is in town』も同じ系譜に連なる雑誌だと思う。紹介されるのは、キャリアを歩み始めたばかりの10代後半から20代前半のモデルが中心。それは少女でも大人でもなく、『i-D』に登場するようなキッズとも違う。モデルのヴィジュアルだけにフィーチャーするのではなく、インタビューも掲載することで彼女たちの人となりが見える構成になっているのが魅力だ。例えば、好きなファッションブランドの話や仕事を始める前のこと、家族のこと、将来の夢についてなどざっくばらんに質問する、そのスタイルがいい。

登場するのはランウェイで活躍するモデルが多く、JIL SANDERやACNE、CELINEなどGINZA読者にもおなじみのブランドのコレクションを歩くモデルの素顔を垣間見られるという面白さもある。
今後紹介されるモデルにも目が離せないし、Martinがどのような基準で選出しているのかをいつか聞いてみたいと思っている。

 

『is in town』はこちらで販売しています。

 

この連載では、ginzamag.com読者の手作りZINEを募集しています。決まりがなく、自分を自由に表現できるのがZINEの魅力。オンラインストア「Magazine isn’t dead. 」の高山かおりさんに、自分のZINEを見てほしい!という読者のみなさま。ぜひGINZA編集部まで送ってくださいね。

郵送先 問い合わせ先
〒150-0001 東京都中央区銀座3-13-10 マガジンハウス
GINZA編集部 「Magazine isn’t dead. 」宛
ginzamag@magazine.co.jp


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※ご送付頂いた作品はご返却できません。ご了承ください。
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※個人情報の管理については、GIZNA編集部が責任を負い、これを厳重に保管・管理いたします。

高山かおり Kaori Takayama

独断と偏見で選ぶ国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストア「Magazine isn’t dead. 」主宰。本業は、東京と甲府の2拠点で活動する編集アシスタント。北海道生まれ。セレクトショップ「aquagirl」で5年間販売員として勤務後、都内書店へ転職し6年間雑誌担当を務める。4歳からの雑誌好きで、国内外の雑誌やZINEなどのあらゆる紙ものをディグるのがライフワーク。旅好きでもあり、国内の地方都市には北から南まで攻めまくり、膨大なおすすめ場所リストを保有。最近気になっているのは、カナダ・トロント発の“感情”に特化した『FeelsZine』。

Photo: Kaori Ouchi Text: Kaori Takayama

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