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PERIMETRON、飛躍の2021-22年【後編】

PERIMETRON、飛躍の2021-22年【後編】

King Gnuやmillennium paradeを中心とするアーティストのMV、ヴィジュアルを手がけてきたクリエイター集団PERIMETRON。より活躍の場を広げ、飛躍し続ける彼らのこの一年の濃密な作品群に触れてみよう。前編はこちら


MIYAVI

スキンヘッドにも挑戦。40歳の節目に新しい扉を開く


「New Gravity」MV 2021.9.15

初期のwindows画面が広がり、フォルダのコピーを繰り返す。格納先はひなびたゲームセンターへとつながり、その中央で力強く歌うMIYAVIの傍でアーケードゲームに興じる老人。面が進むにつれて回線の奥へと迷い込んでしまう。価値観のアップデートが加速度的に進む現代を生きるなかで染みついた既成概念からの解放を謳う。特殊ヘアメイクを施したMIYAVIの無垢な表情から目が離せなくなる。

 

 

櫻坂46

しなやかでたくましい、グループの魅力を多方面から引き出して

 

ドミコ

狂気に満ちた歌詞の世界を具現化


「血を嫌い肉を好む」MV 2021.10.13

ギターの音色が鳴り響く室内。全身を覆うマスクの中から外を見渡すと、四つん這いで歩く半裸の人々。身震いするような光景が広がる中で早々とスタッフクレジットが流れ、ドラマの始まりを告げる。さかしたひかるのシャウトに呼応するかのように群衆の中に眠っていた本能があぶり出されていく。初の日本語タイトルを冠した約2年8カ月ぶりのフルアルバムのタイトル曲。佐々木集がクリエイティブディレクターとプロデューサーとして携わった。

 

GLAY

TERUからのオファーによってJロックのレジェンドと競演が実現

 

ザ・クロマニヨンズ

半年連続でリリースされたシングルのMV6本を1日で撮影!


「ドライブ GO!」MV 2021.8.25

“出現”15周年記念に始動したプロジェクト「SIX KICKS ROCK&ROLL」でMargtのArataとIsamuが全6曲の映像を手がけた第1弾。性急なビートに乗せて「突っ走れ」「ぶっ飛ばせ」と繰り返す。メンバー4人が円形になってパフォーマンスをする周りを高速カメラで撮影。「歌詞同様にストレートな演出にしました」(Isamu)。「カメラマンを乗せた台車をスタッフが2人がかりで押して速度を維持するのが、大変だったけど面白かった」(Arata)

 


「光の魔人」MV 2021.9.29

「シングルのジャケットが光の残像のようなデザインだったので、そこから着想を受けました。すべてがうまくハマった」(Arata)。バンドの正装(?)でもある革ジャンをまとって、パフォーマンスをする3分半。背後に設置した巨大な銀色のオブジェが輝きを放ち、幻想的な空間に仕上げている。「90年代くらいのMVを意識しました。16mmフィルムのような粒状感のあるテクスチャーにして、光が十字に見えるフィルターもかけています」(Isamu)

 


「大空がある」MV 2021.10.27

「今回の6曲はストイックに演奏をするものとメロディに合わせてバラエティを出す、2つのパターンで構成しています。このナンバーは後者」(Isamu)。1人ずつコマ撮りしたメンバーの写真を時系列でコラージュ。それぞれの動きが流れるように組み合わさって、疾走感を生んでいる。「途中で差し込んだアニメーションの原画は、金沢でザ・クロマニヨンズのライヴを一緒に観戦した親友が制作しています。個人的にも感慨深い」(Arata)

 


「もぐらとボンゴ」MV 2021.11.24

ザクザクと行進をするようなリズムとシンプルな繰り返しの多いメロディに合わせて、車に乗った甲本ヒロト、真島昌利、小林勝、桐田勝治が道路を走り、地中ではもぐらが並走。バンドの映像とアニメが融合したユニークな一本。「タイトルに出てくるもぐらをそのまま出しています。直球がよくて」(Arata)。「カートゥーンアニメのテイストにしたかった。甲本さんから、ふざけた感じがあって、いいね。と言ってもらえたのはうれしかったな」(Isamu)

 


「縄文BABY」MV 2021.12.22

白バックでストイックに演奏をする4人と、お花畑を歩くキュートな顔をしたベイビーのキャラクター。ライヴとCGアニメーションの映像をテンポよくスイッチしていく。そのコントラストが観る者を飽きさせない。「題名とサビが同じでシリーズの中でも歌詞がずば抜けて独特。ここも変化球はなしに、赤ちゃんに縄文土器をかぶせました。パフォーマンスをするメンバーの姿とリリックとのいい化学反応も生まれたんじゃないかと」(Isamu)

 


「ごくつぶし」MV 2022.1.19

これぞ、ザ・クロマニヨンズなパワフルなロックンロールは曲の持ち味を際立たせる白黒で。「ストレートにレジェンドたちの姿を観てほしくて、小細工はしないことにしました」(Arata)。「16mmフィルムの質感とカメラワークが曲&パフォーマンスとしっかり合っているところを観てもらえるとうれしい!」(Isamu)。撮影は〈Mame Kurogouchi〉などのコレクションムービーも手がける川上智之が担当した。

 

PERIMETRON

2013年YouTubeチャンネル開設、16年にプロデューサー佐々木集、映像作家OSRINが参加。デザイナーやグラフィックアーティストなど気鋭クリエイターを擁する、GINZAが気になり続けている万華鏡のような集団。
www.perimetron.jp

Text&Edit: Mako Matsuoka

GINZA2022年4月号掲載

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