GINZA:責任重大! 就活前の読者からの質問です。いかがでしょうか?
ヘアメイクアップアーティスト 白石理絵(以後、白石):お気持ちわかります。レンズを通すとどうしても、自分の目で見るよりも薄く写ってしまうことって多々ありますよね……。
ビューティライター AYANA(以後、AYANA):証明写真など、公的な写真の撮影前は、メイクは”普段の1.5倍”くらいの気持ちで準備するのがおすすめです。
GINZA:1.5倍! 前回「今どきメイクは抜け感が大事」というお話がありましたが、写真は例外なのですね。
AYANA:写真は、光と陰の世界なので、手をかけた分だけきれいに写ります。たとえば、ベースはをきちんとつくること。ハイライトやシェーディングも取り入れて、メリハリを意識してください。
ヘアメイクアップアーティスト 高橋里帆:実は、写真用のメイクと映像用のメイクってやり方が全然違うんです。映像はツヤ感があった方がナチュラルに見えてよいのですが、写真の場合はお粉をきちんとつけた方がきれいに写ります。映像ではリキッドファンデーション、写真はパウダリーファンデーションと、自分の中で使い分けるだけでも仕上がりに差が出ますよ。
ビューティライター 小池菜奈子(以後、小池):就職活動用の証明写真なら、キリッとした印象も大切ですよね! 普段眉が薄めの方は、眉毛の描き方を見直してみてもいいかもしれません。
GINZA:明るめカラーで眉をぼかしている身としては、「キリッと眉のつくり方」気になります……!
小池:まず、眉の生えそろっていない部分に、自分の眉の色に近いリキッドタイプのアイブロウで毛を一本一本描き加えてみてください。その上からアイブロウパウダーを重ねると、自然だけど少しきちんと感のある顔になれますよ。プライベートでは、<ケイト>や<スック>を使っています。
白石:私も眉を変えることをおすすめします。いつもよりワントーン暗い色で、気持ちしっかりめに描いてみるだけでも変化を感じられると思います。おすすめは<IPSA>。
AYANA:あとは、リップの輪郭を丁寧に描くこと! きっちり描き込むという意味ではなくて、ぼかすとしても適当にやらずに、とにかく手をかけてあげてください。
小池:リップは、マットな質感のものがベター。パール感が強めのものやツヤ系のリップだと、光で色が飛んでしまいやすいので。この秋はマットタイプのリップもバリエーションが豊富なんです。パウダリーな”ド直球マット”を求めるなら、<NARS>の「リップスティック」や、<ジバンシイ>の「ルージュ・ジバンシイ・ベルベット」、<シャネル>「ルージュ アリュール ヴェルヴェット エクストレム」、<シュウウエムラ>「ルージュ アンリミテッド アンプリファイド マット」、プチプラだと、<メイベリン>「SPステイ マットインク」もいいですよ。
GINZA:王道のマットリップだけでもこんなに種類が……!
小池:マットリップがどうも苦手、という方には、ほのかに潤いを感じる”なめらかマット”がおすすめ。<ローラ メルシエ>「ルージュ エッセンシャル シルキー クリーム リップスティック」や、<コスメデコルテ>「ザ ルージュ ベルベット」、<MiMC>「ミネラルクレヨンリップ」、<エトヴォス>「ミネラルクレヨンルージュ」などなど……。たくさん出ているので、ぜひチェックしてみてください。
AYANA:ほかにも、チークで血色感を出したり、アイラインをしっかりめに描くのもよいかと。
白石:アイラインは、思い切ってインラインまで引いてしまうのもおすすめです。
GINZA:こと証明写真においては、やりすぎて悪いことはない! 本日の学びです。
AYANA:顔のパーツの「形」を普段より丁寧にとらえることを意識して、撮影に臨んでくださいね。