“FOODIE”なあの人を誘って
#05
1500
ミレチンクエチェント
[代々木八幡]
昼も夜も通いたくなる
バール&トラットリアの新星
代々木八幡駅から歩いてすぐの場所で、小さなイタリアと出合った。エントランスをくぐると愛らしいドルチェが並ぶショーケースが出迎えてくれて、思わず見とれる。1階はカウンターを設置したバールと菓子を販売するパスティッチェリア。朝はエスプレッソやカプチーノ、昼はパニーニ、夕暮れどきにはアペリティーボと、1日を通して自由に過ごすことができる。
重厚な階段を上がると、2・3階はシックな内装のトラットリアに。真っ赤なソファと壁にかけられたゴブラン織のタペストリー。カンツォーネが流れ、まるで現地に来たようだ。
オーナーのヤマモトタロヲさんは、「ヨヨナム」など、複数のレストランを営んでいるけれど実はイタリアンが一番好きなのだそう。ローマで育ち、ミラノなどで修業したパティシエの磯尾直寿さんとの出会いをきっかけに、満を持して「1500」をオープンした。
「日本風にアレンジしすぎず、昔ながらの郷土料理を再現したい。この辺りにはそういうお店はなかったですしね」と、ヤマモトさん。本場から素材を取り寄せ、調理法も忠実に。卵とチーズを使った「貧乏人のパスタ」など、素朴でやさしい味わいの皿が多い。すりたてのカラスミが絡んだパスタも必食だ。メインはボリュームのある炭火料理。豊西牛の肉厚なリブロースは、香ばしくジューシーな味わい。
フィレンツェをイメージした非日常の空間に、旅好きのあの人を誘ってみない?