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写真家・石田真澄|自由に広がる! ネオかわいい論 vol.3

写真家・石田真澄|自由に広がる! ネオかわいい論 vol.3

かわいい。その言葉の重さや意味合い、使用頻度は人それぞれ。そこへさらに“ネオ”=新しい、が付くとどんなことを思い浮かべる?多様なジャンルで活躍する5名の表現者に問いかけた。


すべてを含めて芽生える“愛おしい”

石田真澄
写真家

儚くて、眩しいほどにキラキラしていて、その様子にクスッと笑えて。見ると思わず「かわいい!」と口に出してしまうスナップの数々。

「写真を撮り始めた中高時代とは違って、ここ数年私自身は“かわいい”をあまり使わなくなってきました。ポジティブな言葉ではあるのだけど、かなり暴力的な言葉でもあるなと思っています。特に人の容姿や外面に対して使うのは意識的にやめました。その一方で、仕事では一般的に“綺麗なもの”や“かわいいもの”と言われるものをつくっているから、現場ではあちこちで『かわいい!』が連呼されている。そこに矛盾を感じて、怖くなったときもありました」

そんな石田さんは、“ネオかわいい”の問いかけに対して選んでくれたプライベートの写真1枚1枚の背景を、ついさっき起きたことのように鮮明に楽しそうに語ってくれる。

「私にとっては、行為とか、風景とか、本人のもともとのキャラクターとか、写っている人の周辺にあるエピソードも全部ふまえて“かわいい”なんです。“愛おしい”という感情に近い。無心でもぐもぐ食べていたり、きゅっと小さく縮こまっていたり、焦ったような素の笑顔だったり。そういえば私、小動物が大好きなんですが、私が撮る友達って、表情や行動が動物っぽい瞬間なのかもしれません(笑)。欲望に忠実で、飾り気がなくて正直。堂々と人に『かわいい!』と伝えられるのは、そんな姿を見たときですね」

Masumi’s neo kawaii

石田真澄 いしだ・ますみ

1998年生まれ。19歳で「カロリーメイト」の広告撮影に抜擢される。女優・夏帆を2年間追った写真集『おとととい』が発売されたばかり。

Photo: Kaho Okazaki   Text: Kanako Uchida

GINZA2022年5月号掲載

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