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アーティストレジデンシー『Almost Perfect』からこんにちは。 Catalina Rodríguez Villazónが語る創作活動と地元マドリード

アーティストレジデンシー『Almost Perfect』からこんにちは。 Catalina Rodríguez Villazónが語る創作活動と地元マドリード

新御徒町のクリエイティブレジデンシー『Almost Perfect』に宿泊するアーティストを追いかける企画第二弾。今回はスペイン・マドリードから初来日したカタリーナ・ロドリゲス・ヴィラゾンに、あれこれ聞いちゃいました。イラストレーターのエヴァ・ケリーにインタビューにインタビューした第一回目はこちら


絵の具で描いていると、心がピースフルになる。
私にとっては一種のメディテーションね。

スペイン北西部、ガリシアの大学で薬学と環境工学を学び、大気汚染に関する調査の技術者として働いていたカタリーナ。2012年頃から、空いた時間を使って創作活動をはじめ、2017年にはアート1本に絞ることを決意。マドリードへ引越しして、今年晴れて美術大学院を修了した。

「ウォーターカラー(水彩絵の具)が私のシグネチャー。紙の上に筆で水をランダムに垂らして、そこに好きな色をポトポト落としていくの。筆を動かした時の、紙の乾いた質感と、絵の具の水分が混ざり合うその感じがたまらない。それに何も考えず、ただ無心に描いていると、心が落ち着くのよ。禅とか瞑想に近い感じ?何をどう描くかはイマジネーション次第。よく人には『Try to think empty spaces』(空いたスペースについて考える)って説明するのだけれど、それって日本の“余白の美”の概念に近いかも」

この7年ほど、毎日何かしら描き続けているという努力家。日本滞在中にもワークショップを開催したり、ライブペインティングをしたりと、とことんアクティブなのだ。

「ウォーターカラーペインティングの魅力は、その手軽さ。ドローイングにくらべると簡単だから、初心者でも始めやすいの。今回の旅では、鎌倉や京都の竹林、熊野古道でもライブペインティングをして、すごくインスパイアされたわ。鎌倉では小津安二郎のお墓参りもしたのよ」

 

カタリーナの行きつけ in マドリード

「バルセロナはモダンなヨーロピアンな感じだけれど、マドリードはもっとクラシック。そこが好きなの!」と熱く語るカタリーナ。特に南側、ラバピエス(Lavapiés)と呼ばれる街は、最近アーティストが続々引っ越してきている話題のエリアなのだとか。「ショップもカフェもミュージアムも、とにかくたくさんあるから、短期滞在ならある程度ピンポイントに厳選するのがおすすめ。今は治安もだいぶよくなったけれど、手荷物には気をつけてね」

 

1.フォトジェニックなシネマで名作を堪能する。

Sala Equis

100年あまりの歴史あるマドリッド最古のポルノ映画館を、コンテンポラリーなシネマ+バーにリノベーションした複合施設『Sala Equis』。「私の元ご近所で、上映する作品のセレクションがかなり好み。あと、ラウンジの赤いライトがかっこいい。人気ベニューだけれど、平日は混みすぎず、特に雰囲気がいいからぜひ」。ちなみに12月はポン・ジュノやアーロン・バーンズ、シェイマス・マーフィーなどの作品を上映。

住所: Calle Duque de Alba, 4 Madrid 28012
電話: +34 914 29 66 86
時間: 12:00~翌1:30(土日~翌2:30)
休: 無休

 

2.ハイレベルなヴィンテージショップを日々発掘中

MAGPIE VINTAGE

マドリードはヴィンテージの宝庫、とカタリーナ。「マラサーニャ地区(Barrio de Malasaña)っていう、東京の下北みたいな街もあって、映画の衣装係が買い付けに来た、なんて噂もよく聞くわ。私のオススメは『MAGPIE VINTAGE』。ギンザガールがときめきそうな、ファンキーなピースをたくさん揃えているの」。そこから歩いて5分ほどの『Retro City』や、ヨーロッパ最大級のセカンドハンドショップ『VINTALOGY』も行きつけだそう。

住所: Calle Velarde 3, locales 3 y 4, 28004, Madrid
電話: +34 914 48 31 04
時間: 11:30(日12:00)〜21:00
休: 無休

 

3.個性的なカフェ&バーでクリエイティビティを刺激する

創作の合間に訪れるのは、キャラの立ったカフェやバー。「1887年創業で、マドリードで一番古いカフェと言われている『Café Comercial』は、クラシックさを生かしてリノベーションされたインテリアが美しいの一言。マラサーニャ地区でショッピングしたら、たいていここに行き着くわね。『ツインピークス』をテーマにしたバー『La Estupenda』は、赤いベルベットのカーテンとネオンサインがいい感じ。リンチファンじゃなくても感動するはず」。かつてのご近所だというレストラン『Bodegas Lo Máximo』はライブミュージックをお目当てに。

Café Comercial

住所: Glorietade Bilbao, 728004, Madrid

La Estupenda

住所: Calle de San Roque, 14, 28004, Madrid

Bodegas Lo Máximo

住所: Calle de San Carlos 6 , 28012, Madrid

 

4.小規模なアートスペースをのんびり探索

マドリードのアートシーンを支えているのが、比較的小さな規模の財団などによるコミュニティスペース。「アーティストの個展やギャラリー展はもちろん、ワークショップに参加したり、カフェやバーでちょっと一杯、なんて使い方も。もはや私の日常の一部ね」。カタリーナがよく訪れるのはライブラリー併設の『LA CASA ENCENDIDA』、古いタバコ工場を改装した『La Tabacalera』、コンサートやカフェ、シネマも楽しめる『MATADERO MADRID』。

LA CASA ENCENDIDA

住所: Ronda de Valencia, 2, 28012, Madrid

Tabacalera

住所: 28012, Calle de Embajadores, 53, 28012, Madrid

MATADERO MADRID

住所: Plaza de Legazpi, 8, 28045, Madrid

 

5.歴史あるガーデンで創作疲れもスッキリ

「大きな街だけれど、緑が豊かなのがマドリードのいいところ。なかでも『マドリ-ド王立植物園(Real Jardín Botánico de Madrid)は私の一番のお気に入り。自然にミュージアム、カフェ、おしゃれなショップって、話を聞くだけでも上がるでしょ?」。歴史を遡ると、前身がオープンしたのは1755年。クラシックな建物も見応えがあるし、近隣にはザ・観光地だけれどやっぱりチェックしたい『プラド美術館』も。

住所: Plaza de Murillo, 2, 28014 Madrid
電話: +34 91 420 30 17
時間: 10:00~18:00(11月~2月、季節により開園時間が異なる)
休: クリスマス、年末年始

Profile

Almost Perfect

スペイン出身のイラストレーター、Luis Mendoと、妻のYuka Okada Martin Mendoによるクリエイティブレジデンシー。アーティストは2階と3階にあるワークスペース付きのゲストルームにステイ。滞在の終わりに1階のギャラリーでエキシビションを開催することができる。イベント情報はインスタに随時アップ。

住所: 東京都台東区小島2-3-2
HP: https://www.almostperfect.jp

 

Profile

Catalina Rodríguez Villazón

北スペイン・アストゥリアス州出身。水彩画を中心に、アート作品を発表。スペイン各地でワークショップやレッスンを開催している。
Instagram: @catalina.rodriguez.villazon

photo: Ryosuke Kikuchi text: Hiroko Yabuki

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