フローリストの審美眼が光る東京のお花屋さん9店舗へ。オーナーがつくる、センスのいい花束をGINZA編集部がオーダー。自然と癒される空間と季節を届けるお仕事についても迫りました。大好きなあの人への贈り物に、自分へのご褒美に、参考にしてみてはいかが。
🛋LIFESTYLE
蔦に覆われたおしゃれな一軒家の西新宿「ハナミドリ」。センスあふれる東京の花屋
住宅街に広がる
魅惑の花園
高層ビルが林立する西新宿の大通りから一本路地に入ると、視界に飛び込んでくるツタに覆われた一軒。建築家・宮田一彦さんが築50有余年の元工場をリノベーションし、自宅兼事務所として活用した後に継いだ。おとぎ話に出てきそうな空間で、枝物、切り花、観葉植物を扱う。店主の上田翠さんが選定する基準は「元気のよさ」だ。仲良しの農家さんから、新しい品種についても教わるそう。取材時には、光沢のある花びらが妖艶なラックスや、ピンクの縁取りでキュートな一面を見せる多肉植物のカランコエといったひねりの利いたものを挿していた。
日本の風情を感じる
草花が一挙に!
春の七草でもあるナズナ、そしてみんなが大好きな桜の葉に『万葉集』でも詠まれるヤマブキに混ざって、楚々とした花姿のバイモユリも。包装した茶色いエンボス紙がまるで大地のよう。芽生えの時期らしい息吹を感じる。
今回のブーケ製作費:¥5,000(税込)
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「ハナミドリ」
Photo:Wataru Kitao Text:Mako Matsuoka Edit:Nico Araki