28 Mar 2020
仕事の人間関係がストレス。どうやって乗り切ればいい?【劇団雌猫 愛と浪費のおなやみ劇場 vol.12】

平成元年生まれのオタク女子4人組からなるグループ「劇団雌猫」が、オタク心を持つアラサー読者の日頃の悩みをズバっと解決。
質問
今月の悪友:りりさん
「仕事についてですが、人間関係など嫌なことがあったときに“仕事だから割り切る”“自分の60%くらいの力でやる”“相手への期待値を下げる”などのアドバイスを受けることがありますが、具体的にどうすればいいのか分かりません。また仕事で嫌なことがあった時の乗り切り方を知りたいです」
劇団雌猫からのアドバイス
今月の回答者:ひらりささん、ユッケさん
ひらりさ 今回はひらりさ・ユッケでお送りします!
ユッケ これまでも仕事関係のお悩みにはいくつか答えてきたけれど、人間関係だったりやりがいだったり、いろんな悩みがあるね〜。
ひらりさ ユッケさんは、仕事の人間関係が嫌になるときってある?
ユッケ あるよ!(即答)
ひらりさ 気持ちのいい返事(笑)。どんなときに嫌になるの?
ユッケ 例えば、私はフリーランスでライターの仕事をしてるんだけど、何か一本原稿を書いて送ったときに、全然反応がないから「OKっていうことなのかな」って思っていたら、結構大きい修正を「明日までに!」ってお願いされたり。
ひらりさ いるいる、こちらの都合を軽視してくる人。
ユッケ そっちが寝かせてたからわたしが急いで対応しなくちゃいけなくなるんじゃん(怒)って思うけど、仕事をくれている相手でもあるし、しかも年上となると、言いづらいよね…。
ひらりさ その人、悪気はあるのかな?
ユッケ 一応「こないだはごめんね〜!」ってご飯奢ってチャラにしようとしてくるから、悪気はあるんだろうけど…。正直、ご飯よりも報酬増やして欲しい。ひらりささんは、仕事の人間関係でイラっとすることはある?
ひらりさ わたしは、意思決定を自分でしようとしない人が上司だったときに本当に疲れたな〜。「あれどうなりましたか?」って聞くと「どうすればいいと思う?」と、さも部下の能力を伸ばすためかのように聞いてくるの。
ユッケ 自分が悪いのに、あたかも「お前のための試練」感を出してくる人ね。
ひらりさ しかも、「どう思う?」に対して答えると、自分の手柄にするの!
ユッケ イラっとする〜!結局、その時はどう対処したの?
ひらりさ 同じような状況にいる同僚の話を聞いたり、一緒に憤ったりして乗り切ったけど、そこに時間を取られていたから、結果的に仕事の効率は落ちていたな〜。ユッケさんは、仕事の人間関係で嫌なことがあったとき、どうやって乗り切るの?
ユッケ わたしはまず、自分がその人と関わらなくても仕事が回る方法を考える。もし、その人とうまくコミュニケーションを取れる別の人がいたら、上司に頼んで担当を変えてもらったり、もしくは間に入ってもらったりするとか。
ひらりさ “言えばわかってもらえる”っていう期待を持つんじゃなくて、“もう他の人に任せよう”って切り替えるってことか。相談者さんの言う「期待値を下げる」ってことに含まれるのかも。
ユッケ たしかに!あと、アイドルグループの人間関係方も参考にしますね。
ひらりさ と言うと…?
ユッケ 例えば、仮にわたしがシャカリキに働くセンタータイプだとして、のんびりしたタイプのメンバーに、場合によってはイラっとする時もあるかもしれないじゃん。でも、そのメンバーにはそのメンバーならではの魅力や尊敬できる部分があるから、お互いを尊重し合えているし、適材適所で活躍できてるんだと思うんだよね。
ひらりさ なるほど。相手の才能は認めるっていうのがベースにあるんだね。
ユッケ めちゃくちゃ仕事はできるけど性格が合わない相手には通用する方法かも(笑)。あと、わたしがよくやるのは、自分をお仕事ドラマの主人公だと思うこと!石原さとみさんとか、吉高由里子さんとかが演じてるような。
ひらりさ 思うと、どうなるの?
ユッケ ストレスが溜まった時の乗り切り方で“同僚に愚痴る”とか“やけ食い”とかあるけど、それを素の自分でやると、みじめな気持ちになるじゃん。でも、これはドラマなんだ、自分は主人公なんだ、と思い込むことで、その行為に浸れて心が楽になるの。
ひらりさ 仮面をかぶるってことか。
ユッケ ひらりささんは、仕事で嫌なことがあった時どうやって乗り切る?
ひらりさ 本業でストレス溜まったら副業に走り、副業でストレス溜まったら本業に走る!
ユッケ めちゃくちゃ働くじゃん…!
ひらりさ 嫌なことが起きたときに、そのフィールドですぐに気持ちを挽回するのは難しいから、違うフィールドに気を向けるようにするの。相手だけの問題じゃなくて、自分がピリピリしていることだけ、っていうこともあるだろうし。
ユッケ たしかに、気持ちを分散させる場所を作っておくのはいいね。
ひらりさ 嫌なことや嫌な気持ちについて考えすぎないのも大事かも。人生長いから、イラっとするようなことがあっても“そういうバイオリズムの時期なのかな”と思うようにしてる。昨年の夏は本業で疲れすぎていたから同人誌を作ったんだけど、楽しかったよ!
ユッケ すごい!横で見ていて、仕事でも疲れているのに同人誌を作るなんて、さらに疲れるのでは…?と思っていたけど、そうでもなかったんだね。
ひらりさ 楽しかったから、むしろアドレナリン出た!
ユッケ 人間関係でイラっとするのって、相手に否定されているということでもあるから、その分自分を肯定してくれる人とのプロジェクトにも入るとか、それこそ得意なことを副業にするのは良いかもしれないね。
ひらりさ うんうん。他のことで気を紛らわして、よし仕事頑張るぞ〜っていうモードに1ヶ月以内に戻れたらいいや、くらいのゆるさでいるよ。
ユッケ 大事なことだ。わたしは、会社の同期に一人わたしのことを異様に褒めてくれる子がいるんだけど、辛い時はその子と飲むようにしてる。
ひらりさ わたしも落ち込んだ時は“わたしのことを褒めてくれそうな人”にLINEしがちだなぁ。
ユッケ 周りにそういう人がいるといいよね。劇団雌猫のグループLINEも、だいぶストレス発散になってる!
ひらりさ わかる。すっごいしょうもないこと書いても誰か返してくれるし、仕事の愚痴を言っても絶対励ましてくれるもんね。
ユッケ もしかして私たち、最高の集団じゃない?
ひらりさ これからも、高め合っていこうな…!
☆次回はかん・もぐもぐが登場します☆
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劇団雌猫 げきだんめすねこ
平成元年生まれのオタク女4人組(もぐもぐ、ひらりさ、かん、 ユッケ)。 2016年12月にさまざまなジャンルのオタクがお財布事情を告 白する同人誌『悪友vol.1 浪費』を刊行し、ネットを中心に話題となった。 2017年8月には『浪費図鑑』(小学館)として書籍化。 現在はイベントや連載などに活動を広げながら、 それぞれの趣味に熱く浪費している。“女たちの装う理由“を集めた劇団雌猫原案のコミック「だから私はメイクする」が発売中。
Twitter:@aku__you
Illustration: Maiko Sugiyama Composition: Sae Ota Edit: Karin Ohira