変な朝活は意味がない。自分のために早起きしよう!――お金がたまる行動習慣vol.3

変な朝活は意味がない。自分のために早起きしよう!――お金がたまる行動習慣vol.3

買い物ラバーならずとも、社会人になると交際費も馬鹿にならず… いつになったら、余裕のある暮らしができるの!という嘆きを引っ提げて、お金のプロ・加谷珪一さんに教えを請いました。3回目は、早起きの効能について。撮り溜めしたドラマ鑑賞、SNSチェックにひとり酒なんてことしていたら深夜2時。翌朝はギリギリまで寝て、ダッシュでオフィスに駆け込んでいない?


早起きのメリットはプライスレス

早起きのメリットとして一番にお伝えしたいのは「余裕を持つ大切さ」です。そう、わかりやすく言えば「10分前行動」と同じこと。要は「5分前にダッシュしていいの?」ということです。

これは、耳の痛い話かもしれません。社会人として働いていたら、なんだかんだ残業や付き合いで就寝が遅くなることは誰しも経験したことがあるでしょう。体が疲れていれば、翌朝はぎりぎりまで寝ていたくなる気持ちは、わかります。

しかし、この繰り返しに何か発展性はあるでしょうか? 定時ぎりぎりの電車に飛び乗って、満員電車に揺られ、会社の最寄り駅に着いたら、早歩きでデスクに向かう。(なかなか来ないエレベーターにイラつくこともあるでしょう)。こんなギリギリ行動を続けて、心身ともに余裕のない状態で、来る日も来る日も仕事に追いかけられる……。そんな日々を積み重ねて、何か変わりましたか?

 

「朝活をしろ」という話ではありません!

じゃあ、早く起きた分、巷で開催されている「朝活」に行けばいいのか?というと、そういうことでもありません。これは、一概には言えませんが、飲み会の話と一緒で「癒しにお金を払っている状態」です。結局は5000円でも1万円でも参加費を払って、「安心」を求めているってことですよね。「ああ、自分はこれでも大丈夫なんだ。周りも同じだ」って。

はっきり言います。「癒し」の効果で言ったら、ディズニーランドに行ったほうがマシです。プロの仕事に対価を払ってサービスを受ける、こっちのほうが圧倒的に投資対効果がいいんじゃないでしょうか。(この話については「vol.1 今夜も飲み会行くの? 八方美人の代償」で詳しくお伝えしています)

だから朝は、まず、これまで起きていた時間より30分早く起きてみる。ボーっとするでもいいですが、この時間で身だしなみを整えたり、その日のスケジュールを確認したり、さらにはニュースを見たり聞いたりして情報を収集する。時間に追われずに落ち着いてやることで、ポジティブな状態で、その日の業務に取り掛かることができます。

もちろん、何か目標があってセミナーを受講したり、朝の時間に勉強するのは良い事です。ただ、確固とした目標がなく、漠然と「仕事をするだけ」という人は、仕事への向き合い方を変えるためにも早起きはおススメです。

 

20代の自己投資、30代になったら雲泥の差

これは私の持論ですが、20代のときは何でもやればいい。本気で取り組めばどんな分野でも2~3年で、ひとつの分野を習得できると考えると、大卒で就職してから30代を迎えるまでに2~3の分野の知識やノウハウを身に付けることができます。

で、これを身に付けているかいないかで全く違ってきます。30代まで、会社から言われた指示だけに従って仕事をしてきた人と、そうじゃない人とは雲泥の差ですよ。その瞬間にはもらっている給料とかポジションは同じだとしても、各個人の持っているポテンシャルだとかは全然違うんです。30代で花開いた人はもう大丈夫。何があっても「一生食べていける」状態です。ただ、20代のときにサボってしまった人はもうダメ。正しい「自己投資」ができていなかったら、もう終わりと言い切るのはマズいけど、正直きびしい。

 

お金持ちの睡眠時間と健康管理

世界の多くの著名なビジネスパーソンが最近、睡眠時間についての本を出しています。イギリスの有力紙ガーディアンによれば、グーグルのCEOを務めていたマリッサ・メイヤーは約4時間。Twitterの共同設立者ジャック・ドーシーは7時間。「Huffington Post」の創設者で「睡眠時間の少なさなんて、なんの自慢にもならない」と、忙しい自慢ばかりの男性を批判したアリアナ・ハフィントンは7時間。睡眠時間の多い少ないはありますが、全員朝5時代に起きています。

「早起き」をすることで、仕事に追われるという感覚ではなく、自分を主体として考える余裕を持って仕事をコントロールする、ひいては時間をコントロールするという感覚が大切なのではないでしょうか。

加谷珪一 かや けいいち

経済評論家。仙台市生まれ。東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務に従事。その後、コンサルティング会社を設立し代表に就任、中央省庁や政府系金融機関など対するコンサルティング業務に従事。経済、ビジネス、マネー、政治、ITなどの分野で執筆を行っており、多くの媒体で連載を持つ。「加谷珪一の分かりやすい話」にて、お金から社会問題まで、日々情報を更新中。

Illustraiton: Minami Kitamura Edit: Norie Sato

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