ニューヨークがおもしろい理由は、それぞれのネイバーフッドで、まったく違う顔があるところ。「おしゃれで盛り上がっているから、このエリア!」なんて、一部に限定しないで、バラエティ豊かな人種や、考え、カルチャーをなるべくいろいろ体験するのが、ニューヨークを120%楽しむコツだと思う。ということで、今ニューヨークでしたい10のこと、後半はこんなラインナップでいかがでしょうか?前編はこちらをチェック
6.「Tender Buttons」で定番の一着をお気に入りにアップグレード
「オシャレのコツは、ボタンを変えちゃうこと。白いシャツもね、ぜんぜん印象が違うのよ」とこっそり教えてくれたのは、アッパーイーストサイドにあるヴィンテージショップで出会った上品なマダムだった。そんな彼女に影響されて見つけたのが1964年創業の「Tender Buttons」。アンティークボタンがぎっしり並ぶ店内には、18世紀の貴重なピースまであり、まるでボタンミュージアム。ラインストーンの美しい一点から、ちょっとキッチュなものまでがずらり。ショップに行くだけでもワクワクするけれど、結局は、迷いに迷って、なかなか決められないもの。なので、具体的にボタンを変えたいアイテムを持参するか、そのボタンのみを持って、お店に足を運ぶのが鉄則! 宝石のようなボタンは、キラキラと洋服に新しい輝きを与えてくれる。
Tender Buttons
143 East 62nd St, New York NY 10065
TEL:212 758 7004
営:10:30〜18:00 (土〜17:30)
休:日
7. 「abcV」のベジディッシュでしっかり朝食を
栄養満点スーパーフードのチアシード・プディングにフルーツやナッツがたっぷり。Vanilla chia bowl $10
「abc carpet & home」といえば、NYで一番センスのいいインテリアショップ。そんなショップに併設されたレストランに、新店「abcV」が仲間入り。メニューの監修は、ミシュランスターのフレンチシェフ、ジャン・ジョルジュ。サステイナブルでオーガニックの野菜を中心としたディッシュは、一皿一皿がまるでアート。今年2月にオープンしたばかりで大人気の一軒だけれど、朝8時からオープンなので、早起きして訪れるのが◎ バーカウンターなら予約なしでもOK。また、テイクアウトもあるので、近くにあるユニオン・スクエア広場でブレックファストやランチをするのもいいかも。ゆっくり味わいたいという人は、ウェイティング覚悟でテーブル席を。待ち時間だって、5フロアの広いショップを見ていたら、足りないくらいあっという間!
(Photo Courtesy of abcV)
abcV
38 East 19th St, New York, NY 10003
TEL:212 475 5829
営:ダイニングルーム
ブレックファスト月〜金8:00〜10:30/ランチ月〜金12:00〜15:00/ディナー17:30〜22:30(木〜23:00、金&土〜23:30)
テイクアウト
ブレックファスト月〜金7:30〜11:00/ランチ月〜金11:30〜16:00
休:日
8. 新ブランド発掘はオンライン発セレクトショップで!
最近、またSOHO地区の買い物が楽しくなってきた。というのも、個性的なセレクトショップがわりと規模の大きいショップを続々と出店しているから。シアトル発のオンラインショップ「Totokaelo」の実店舗は、NYにショップのない<ドリス・ヴァン・ノッテン>のアイテムを幅広くセレクトし、ユニークな若手デザイナーの洋服も多く扱っている。そして、昨年3月にローワーイーストサイドから拡大移転したのが「Anthom」。デイリーユースに活躍しそうな手頃な価格帯のブランドがラインナップ。この2つのショップが揃って展開しているのが、写真上のNYブランド<Gray Matters>のMILDRED EGGミュール。たまごの形をしたヒールがなんともチャーミング。カラバリも豊富なので、お好きな一色を!
(Photo Courtesy of Adrian Gaut, Totokaelo)
Totokaelo
54 Crosby St, New York, NY 10012
TEL:844 868 6523
営:11:00〜19:00(日12:00〜18:00)
休:無休
Anthom
25 Mercer St, New York, NY 10013
TEL:877 747 1776
営:11:00〜19:00(日12:00〜18:00)
休:無休
9. ちょっとライブ観にいかない?
NYに来て変わったことといったら、ライブに行く回数が格段に増えた。というのも、ライブハウスのあるバーがNYにはいっぱいあるし、広すぎない中規模の会場が多いというのも理由のひとつ。だから、「ちょっとライブ観に行く?」なんてこともある。そんなミュージックベニューを多く展開する「The Bowery Presents」が、4月に新しくオープンしたのが「Brooklyn Steel」。こけら落としはLCD Soundsystemの怒涛の5日間公演。GWは人気急上昇中のMitskiがライブを、と思ったら、すでにソールドアウト!(彼女は日系ハーフで、歌声はもちろんMVも一度観たら忘れられないものばかり)。「StubHub」など転売サイトでチケットを手に入れるという裏技もあるけれど、サクッとライブ気分の方は、同じくウィリアムズバーグエリアにある「Baby’s All Right」へどうぞ。ライブスペース、バー、レストラン、DJと、連日ヒップなクラウドがわんさか集まっています。
Brooklyn Steel
319 Frost St, Brooklyn, NY 11222
営:ライブイベント開催時のみ営業
10.愛しの本命はMaryam Nassir Zadeh♡
ローワーイーストサイドにあるセレクトショップ「Maryam Nassir Zadeh」は、街のファッションを変えたかもしれないと思う。今までは、クールでスポーティな印象の強かったニューヨークのスタイル。そんなイメージを刷新したのが、この店に集まる色鮮やかでアーティ、でもリラックス感のある心地よいクローズたち。<マルニ>や<ルメール>のアイテムから、スロバキアやベルリンをベースとする新鋭ブランド、それにNYコレクションで毎回、話題を集めるオリジナルブランドなど、どれも個性があるのに、洗練されているのが、ほかのショップとまったく違うところ。訪れる度にサプライズと新鮮な発見が満ちている。ギャラリーのような空間は、時間をかけてゆっくりショッピングを楽しみたい。
Maryam Nassir Zadeh
123 Norfolk St, New York, 10002
TEL:212 673 6405
営:11:00〜19:00
休:無休
はい、以上です。まだまだ紹介したいところはたくさんありますが、10個のプラン、いかがでしたでしょうか? ちなみに迷いがちなお土産選び、オススメはPalo Santo(パロサント)。“聖なる木”を意味する香木で、焚くとほのかに甘い香りが広がります。浄化作用があるのですが、セージより香りがきつくないので、わりとみんなに喜ばれるアイテム。NYのおしゃれなセレクトショップは、たいていパロサントを置いて&焚いています。「ホールフーズ」にも取り扱いあり。