26 Sep 2019
私と部屋 vol.27 テーマカラーをDIYで。空間に色を取り入れるリノベーションの楽しみ方 ー山本奈奈さん

前回(私と部屋 vol.26)ご登場の古川真由子さんにご紹介いただいたのは、エディター兼 web広告プランナーの山本奈奈さん。
「中古マンションをリノベーションして夫婦で暮らしています。建築&インテリア雑誌の編集者の経験から学んだ家づくりの知識を注ぎ込みましたが、「聞く」のと「やる」のは全然違いました!いちばんの趣味は旅で、一年一島運動(毎年、離島に旅をする運動)をずっと続けています。」
奈奈さんの暮らしの3か条
1.旅先の要素を取り入れる
2.植物を愛する
3.コーヒーと緑茶は丁寧に淹れる

ダイニングの照明は、有名なルイスポールセンのph5を使っています。ふわっと広がる光が穏やかに周囲を照らしてくれるところがお気に入りです。天井の高さが魅力的でこのマンションを選んだのですが、それゆえカーテン選びに難航しました。薄手のリネンを吊っていますが、光の入り具合が美しく、満足しています。

新居に揺り椅子が欲しくて衝動買いしたアカプルコチェア。ライン状の影が無垢床に落ちるのが綺麗です。やはり、木の床は足触りが心地いい!一般的なフローリングよりお高いし、ワックスを塗る手間がかかるし、水をこぼすと騒動になるけど・・・床は本当に悩みましたが、妥協しなくてよかったです。奥にあるグレーの棚はIKEAの白い棚を塗装したもの。普通の木材と違って塗料が乗らず、組み立て作業と相まってすごく大変でした。

「賃貸ではできなかったことをやる」というのも、この家のテーマ。日本の賃貸は現状復帰が基本なので、なかなかインテリアで遊ぶことができません。ここに住む際には、家具なども恐れずにDIYで好きな色に塗ってみよう!と話して、夫婦で塗装の世界にハマっていきました。私よりも旦那さんが夢中になってしまい(笑)結局、家中のドアや家具ほとんどが塗装したものに。おかげで自分達らしい家になった気がします。

キッチンの壁はタイルで仕上げました。釉薬の色合いとシンプルな模様が北欧家具に合うなあと思い、平田タイルの「セドル」シリーズをチョイス。壁にタイルの質感が加わると、空間全体の “深み” のようなものが増す気がします。そこで、キッチンの壁には、平田タイルのタイルを貼りました。これがとっても気に入ったので、今度はリビングの壁にもタイルを貼りたいな、と計画中です。

旅行先のおみやげ屋さんで買い集めたマグネットコレクションたち。家に色を取り入れたい、と考えたのも海外へ行ったのがきっかけです。昔、取材で訪れたイギリスで素敵なカラーリングの住宅がとても印象的だったこと。そして〈ファロー&ボール〉の塗料を使えばおしゃれに塗装できるという話を聞いたので、試してみよう!と思いました。

食洗機はミーレがいいよ!とたくさんの知り合いからリコメンドをもらい、我が家にも導入しました。きちんと綺麗に洗い上がるし、音も驚くほど静かです。食器の量も結構たくさん入るのでかなり助かっています!何よりも、疲れている日の「ああ、もうひと仕事残ってた・・・」というため息が減ったのがうれしい!

DIYのキッチンカウンターです。素材のベニヤを無塗装の仕上げにしてもらい、〈ファロー&ボール〉のStiffkey Blueというカラーで塗装しました。この色とOval Room Blueという2色が、我が家のテーマカラーです。目立つ場所なので粗が目立たないように何回か塗り重ねました。器や雑貨の収納はもちろん、飾り棚としても丁度良い高さです。

鳥モチーフに目がないのです。旅先で目が合うと、そのまま立ち去れず、一緒にうちまで来ていただくことに(笑)。特にお気に入りの鳥さんをキッチンカウンターの飾り棚に集めています。

もともと押入れだったスペースをつぶしてバスルームを拡張した結果、こちらの空間が生まれました。書斎スペースに使っています。ここにぴったりはまるユーズドのライティングビューローを見つけました。家具に関してはコツコツと集めてきたものが多いです。ついうっかり衝動買いをしてしまうこともしばしばですが、北欧のものが多いです。主張しすぎず、長く愛せそうな家具を選んでいます。

トイレは壁紙をブルー、ドアもブルーグレーにして、同系色のグラデーションにして、クリーンな印象に。 海の中にいるみたい、と勝手に思っています。家の中で、最も落ち着く場所かもしれません。

北欧家具の名作・セブンチェアは、ダイニングチェアとして色違いのものを使っています。スカイブルーの方は当初少し派手すぎるかなと思っていたのですが、意外と部屋に馴染んでいます。北欧家具の暮らしへ寄り添ったデザインと飽きのこなさは本当にすごいので、不思議としっくりくるものが多いです。

植物を育てるのも趣味なので、リビングに光が入り、ベランダがゆったりしている点もこの家を選んだ大きな理由です。こちらは丸葉のユーカリ、レモン、イチジク、ローズマリーなど、地中海をイメージしたセレクト・・・と言いたいところですが、気ままに選んでいたらこうなりました。果樹は育てる楽しみが大きいのでおすすめです。奥はシャインマスカット!ふたりで食べるのが待ち遠しいです。
山本奈奈さんの紹介する次回のゲストは、塚本紗代子さんです!