私と部屋 vol.73 自然と生まれる対話やバランス。心地よい暮らしにアートと好きを散りばめて ー フジタ テッペイさん

ワンルームの生活は TOKYO！って感じがして好き。部屋はリノベーションして、天井も壁も床も剥がしてむき出しのままで生活しています。デスクにあてがっているのは〈IDÉE〉のものや、タイに行った際にアカ族から直接買ったスツールなどさまざま。椅子がたくさんあると、自然と友人が集まって楽しい空間になる。

新居猛デザイン「ニーチェア」は、ソファーを置くスペースがない部屋に最適のリラックスチェア。折りたたんでも自立するデザインが美しい。色違いのオットマンと合わせて使えば最強です。

コンパクトにまとめたキッチンは特にお気に入りのスペース。料理を作るのはもちろん、本を読んだり煙草を吸ったり、週末の大半をここで過ごすことも多いです。

海外では必ずその国の食器を探します。割らずに持って帰るのは至難の技だけど、達成した時の満足度は高い。友人が遊びに来た時など、モロッコで見つけた柄の入ったボールを食卓に出せば、自然と旅の話が始まる・・・そんな感じが好きです。

玄関のすぐ右手にある本棚。仕切りのないワンルームでは、部屋を仕切るパーテーションとしての機能も頼りになります。本は財産だと思っているので、なかなか手放せなくて困ることも。

造形作家・Birbiraさんによる足の形をした陶器のアートは、重しにもなる優れもの。帰宅してすぐに靴を脱ぐこと＆床に座る行為が苦手なので、土足で暮らす環境を作るようにしています。そうすると床に何も置かなくなり、自然とモノの居場所が生まれ、なんとなくいつも整った暮らしができます。

がさつな洗面所の一角。スキンケアなどはババッと適当に置いて神経質感を回避！ある程度の気は使いつつも、適当なバランスが心地よくて好きです。

日常にアートを混在させるのが好きなので、部屋の所々に作品があります。こちらはイラストレーターの網中いづるさん、黒田潔さんの作品。上にあるのはお気に入りの土鍋とタジン鍋。

オレンジのオブジェはバックミンスター・フラーによる「テンセグリティ」。思想家でありデザイナーであり詩人でもある、多才な彼が好きで購入しました。

冬のあいだ部屋の中に入れていた植物は、春に再び外へ出しました。冬を超えて無事に春を迎えられると、乗り越えた！って気分になるから植物は愛おしい。