04 Mar 2019
愛猫とグリーンに囲まれて、陽射しが作る空間「彼女と、光の射す東京の部屋。」vol.4

旅先から連れて帰ったアンティークに、フォルムで選んだ観葉植物。扉を開けた先にあるのは、たくさんの“好き”と気ままな時間。切り取って保存したくなる、あの人の日常の風景とストーリー。
濱中鮎子/〈Uhr〉ディレクター
吹き抜けの天井と大きな窓、そしてバルコニーが気持ちいい集合住宅に暮らす濱中さん。結婚を機にこの物件を購入して早2年半、少しずつ家が出来上がってきたところだという。
「家具は、もともと夫婦でイームズが好きということもあって、ヴィンテージが中心。ここに来てから徐々にそろえていきました。家を買ってからは、ソファもテーブルも長く使い続けていけるものを選ぶように意識が変化。もうここがずっと住む家なのだから、修理したり張り替えたりして、ひとつのものをずっと使っていこうと思うんです」
ワイルドなサボテンの周辺には、夫のポスターやスケートボード。ちょっとラスティックな雰囲気。
そんな話をしていると愛猫チャイがやってきて、無防備な格好でひと休み。ミッドセンチュリーのデザイナーズ家具やグラフィカルなポスターの前には、大きな植物の堂々たる葉ぶり。グリーンや猫ののびのびとした姿もまた、彼女の日常のトレードマーク的存在になっているようだ。
無防備な姿で昼寝をする愛猫チャイ。イームズのテーブルの上はお気に入りスポットのひとつ。
「この家がいいなあとしみじみ思うのは、いちばん陽当たりのいい午後。ソファで寛いだり、ダイニングのテーブルで外を眺めて考えごとをしたりして過ごしていると、チャイもそばに来て……。もう、癒ししかない時間なんですよね」
前回紹介した部屋はこちらから!
Photo: Katsuhide Morimoto Text: Chiharu Masukawa
GINZA2019年3月号掲載