GINZAレディとランデヴーVOL.2
待ち合わせは15:00、瀬戸康史と銀座の純喫茶

今話題の俳優と、ちょっぴり大人なランデブーを擬似体験。連載第2回目となる今回は、女性も羨む美しき女装役が記憶に新しい、瀬戸康史さんと銀座の純喫茶で待ち合わせ。今年30歳を迎え大人の魅力を纏った彼は、想像よりもずっと男らしくて、でも笑った顔が反則的に可愛い、誰もを虜にする二面性の持ち主。まっすぐに投げかけられる視線にドキドキと胸を高鳴らせて、瀬戸康史さんとひと時の銀ブラデートへお出かけしましょう。
瀬戸康史、俳優、人気、デート、デートコース、銀座

長所も短所も
怖がりなところ。
僕、臆病者なんです

ーー今日は「銀ブラデート」というテーマでの撮影でしたが、銀座という街のイメージは?
大人な街というイメージがあったんですけど、今回撮影で訪れた喫茶店みたいに、レトロな雰囲気の純喫茶があったり、新しいものと古いものがいい具合に混じりあってる街なんだな、って改めて感じました。

ーー自分でプラニングするなら、どんなデートがしたいですか?
普段、撮影以外で外に出ることが少ないので、あんまり外の世界を知らないんですよね。映画…、遊園地。あと浅草で食べ歩き、海へドライブ、一緒に山登りとか行きたいですね。

ーー山登りにはよく行かれるんですか?
実家の福岡にいた頃は、よく登っていたんですけど、東京に来てからはあまり機会がなくて。でも、仲よくさせてもらっている、俳優の高橋一生さんも山登りが趣味なんで、いつか一緒に登ろうって話をしています。

ーーどんな女性がタイプですか?
昔から家庭的な人がタイプで、あとは、あんまり主張をしすぎない人かな。例えば「ここ行きたい、あそこ行きたい」みたいに自分が強い人よりも、「ここ行ってもいい?」みたいに聞いてくれる人。落ち着いていて、精神年齢が大人な人ですかね。

ーー瀬戸さん自身は自分の精神年齢はいくつぐらいだと思いますか?
よく周りに落ち着いてるって言われるんですけど、自分ではそう思ってなくて。すごくめんどくさがり屋で、ほっとくと家がすごいことになってるし、あと、マイペースというか、人に合わせられないところもあるので。う~ん、18歳くらいですかね。舌も子供なんで、お子様ランチの味とか大好きです。もし彼女がオムライスとかハンバーグを作ってくれたらグッときちゃいますね。

ーー自分が思う長所と短所を教えてください。
長所も短所も怖がりなところですかね。僕、臆病者なんですよ。霊的なものもそうですし、例えば新しい現場に入った時とか、知ってる人がいないとすごく不安になるし、緊張しいだし。逆に、慎重にいけるっていう点では長所かもしれないけど、なかなか積極的に動けないのは短所でもあると思います。

ーーお化け系も苦手なんですね。
めっちゃ怖いです。まさに昨日、高橋一生さん家に呼ばれたんすよ。で、おもむろに一生さんがホラー映画をかけ出して。怖い場面は目を全開で見ると情報量が多すぎるんで、ちょっと薄目にしないとすごく怖くて。そんな俺を見て、一生さんは横でめっちゃ笑ってましたね。

瀬戸康史、俳優、人気、デート、デートコース、銀座

ーー今日の私服もとってもお洒落でしたが、デートに着ていく洋服選びで気をつけるポイントは?
品ですかね。並んで歩いた時に、お互いが損をしない格好っていうか。品って、多分その人の生き方から表れると思うんですよ。だから、僕も品を醸し出せるような生き方をしたいなと常に思ってます。

ーー先日30歳を迎えられましたが、抱負はありますか?
24、5歳くらいから、年齢を気にしなくなって。変なプライドがなくなったというか、自分と同い年の人でも、売れてる人はいっぱいいるし、売れてない人もいっぱいいる。テレビに出たり、売れることだけが長くこの仕事を続けていく上で大切なんだろうか、って考えるようになって。長く続けていくためには、それだけの努力とか、スキルを身につけることが必要で、だったら俺は俺のペースで、焦らずやって行こうって、思えるようになったんです。だから、30歳は節目の年とは言われますけど、まぁ今までとあんまり変わらないモチベーションでやりたいなと思ってます。いろんな事情で役者を辞めていく人もいる中で、こうやって生き残っていられているってことは、いろんな人の支えだったり、応援があったりでできてることなので、大げさに言うと奇跡なんだなと。定年退職がないこの業界で、ずっと仕事を続けていけたら幸せですよね。

ーー24、5歳くらいに考え方が変わった、きっかけみたいなものはあったんですか?
17歳くらいからずっと、家に引きこもりがちだったんですよ。ご飯に誘われても、あんまり行かないとか。そういう自分が嫌だったんだけど、抜け出せなくて。でも、24か5歳のクリスマスの日に、あるドラマのスタッフさんに飲み会に誘ってもらって、「ちょっと行ってみようかな」と思って行ったら、すごく楽しくて。人と話すことでいろんな刺激を受けるし、狭かった視野が広がるのを感じて、コミュニケーションってすごく大事やな、と。それからですかね。

瀬戸康史、俳優、人気、デート、デートコース、銀座
瀬戸康史、俳優、人気、デート、デートコース、銀座
瀬戸康史、俳優、人気、デート、デートコース、銀座

愛は色で表すと黒っぽい。
いろんなことを吸収しそう。
だから怖い

ーー30歳の誕生日当日はどう過ごしましたか?
今年はいろんな場所で、たくさん祝ってもらいました。だから、どれが誕生日当日だったか忘れちゃったんですけど、うちの事務所の役者仲間とか、一般の友達にも祝ってもらったし、あと、現場でも祝っていただいて。すごくありがたいですね。

ーー趣味を探すのが趣味というのを以前ブログで読んだのですが、見つかりましたか?
今は、絵を描くことか自転車ですかね。絵はiPadで描いてるんですけど、水彩画っぽいものから、キャラクター、抽象的な絵も描きます。ペンがいっぱい選べて、色も自由自在に変えられるんで、いろんなタッチの絵が描けるんですよ。絵を描いてる時は無心になれるんですよね。

ーー絵を描き始めたきっかけは?
小さい頃から絵を描くのは好きで、あと文章を書くのも好きだったんで、ファンクラブのイベントで、大人が読める絵本っていうのを作ったんです。それから定期的に制作しています。環境問題とか、動物の虐待、人種差別のことをそのまま言うと伝わるものも伝わりにくくなるので、絵本という形でフィルターをかけて、キャラクターを通して訴えかけたいなと。それと、ただのハッピーエンドにはしたくなくて、幸せの裏には犠牲があるっていうところもちゃんと描きたいなと思っています。

ーーとても深いです…。あと、自転車は本格的なものに乗ってるんですか?
(高橋)一生さんがめっちゃチャリが好きなんで、誘われてマイ自転車を作りに行ったんですよ。本当は昨日も「チャリに乗ってお茶しに行く?」って誘われてたんですけど、僕がちょうど大阪から帰って来たところでちょっと疲れていて、「チャリは今度にしましょう」って(笑)。

ーーで、ホラー映画になったんですね(笑)。では、”これがないと生きていけない”ものはありますか?
家族かな。あんまり自分のためだけには頑張れないというか、限界がある。両親とか、結婚するかどうか分からないけど、未来の奥さんや子供のことを想像すると、「お金貯めとかなきゃな」とか思ったりしますね。

ーー瀬戸さんが思う、愛ってどんな形だと思いますか?
愛…愛!愛。愛かぁ~。なんやろ。愛…。でも、色で表すと黒っぽい。恋とか愛って、盲目って言われるぐらい、その人のことしか見えなくなるイメージがあるし、いろんなことを吸収しそう。だから怖い。愛とは怖い。

ーー愛は怖い、そして怖がりなんですね(笑)。もし明日、急にオフになったので、どうぞ自由に過ごしてくださいって言われたら何をしますか?
台本を覚えるとかしか思い浮かばないな…。今ちょうど、ひとつが医療もので、もうひとつが方言をしゃべる役で、どっちも練習しないと難しい作品なので、そのことで頭がいっぱいなんですよ。だから遊んでる場合じゃない。

瀬戸康史、俳優、人気、デート、デートコース、銀座

芝居は軸。
他にもあるかもしれない
表現の可能性を探りたい

ーーオフの過ごし方にも怖がりな性格が表れていますね(笑)。まさに今、ふたつの全く異なるドラマの役作りの最中かと思いますが、7月20日から放映のドラマ『透明なゆりかご』では、院長先生役を演じられるということですが、もう原作漫画は読まれましたか?
最初脚本をもらった時、号泣しながら読んだんですよ。それから原作も読んで、柔らかい絵のタッチからは想像できないような産婦人科の生々しさ、リアルがそこにあって、すごく衝撃を受けました。ドラマでは、原作の院長先生とは少し違う描かれ方をしていて、原作だと37、8歳くらいなんですけど、ドラマだともうちょっと若い設定だったり。

ーー 院長先生という責任ある立場を演じるにあたって気をつけていることは?
一番はやっぱり患者さんのことですかね。同じ目線でいたいっていうか。それは、僕が演じる由比(ゆい)先生も思ってることだし、僕も由比先生を作る上でそうありたい、って思っています。

ーー 医者役は初めてですか?
初めてです。オペシーンが一番大変ですね。僕は男だし、産婦人科ってあまり馴染みのある場所ではないので、この作品に関われてよかったなってすごく思いました。男は子供を生まないから知らなくていい、ってことじゃない。出産で女性にかかるリスクとか、亡くならなくていい命が亡くなったりしている現実だったり、知っておかなきゃいけないことはたくさんあるって強く感じました。

ーー 先日、連続テレビ小説『まんぷく』の出演発表もありましたね。
僕が演じる神部は、まんぷく夫妻の家に泥棒に入るんですけど、見つかってしまう。でも、泥棒したにも関わらず、ふたりは美味しいご飯を食べさせてくれて、恩返しをしていくっていう役柄。すごく人当たりがよくって、人の懐にすっと入り込める人物です。

ーー 年齢を重ねるごとに演じる役の幅も増えてく中で、今後挑戦したい役や仕事はありますか?
芝居って言うのは、軸。表現の仕方っていろいろあって、文章や、絵、今はナレーションもやらせていただいていて、声、って言う表現方法ある。芝居だけやりますってことじゃなくて、他にもまだまだたくさんあるかもしれない表現の可能性を探って行きたいですね。

瀬戸康史、俳優、人気、デート、デートコース、銀座
瀬戸康史 せと・こうじ

1988年、福岡県生まれ。2005年連続テレビ小説『あさが来た』や映画『ミックス。』、舞台『関数ドミノ』に出演。『関数ドミノ』では文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞。今後はNHKドラマ『透明なゆりかご』が7月20日より、連続テレビ小説『まんぷく』が10月1日より放映の他、映画『寝ても覚めても』が9月1日より公開。

TOP