銀座には、何十年も町の文化を支えてきた建築と、町の未来をつくる新しい建築とが共に並んでいる。この町で書店を営む森岡督行さんが、それらを案内。100年前のライカで写し、独自の視点で解説する。#森岡督行がライカと巡る銀座をつくった名建築10
🎨CULTURE
「GINZA SIX」見上げるたび心がはずむ、今のこの町に似合うモダンな建物
森岡督行がライカと巡る銀座をつくった名建築10
GINZA SIX

見上げるたび心がはずむ
今の銀座に似合うモダン建築
銀座最大級の複合商業施設を手掛けたのは建築家の故・谷口吉生さん。すっきりしたモダンな佇まいは、谷口さんの代表作「ニューヨーク近代美術館」の階段を思わせます。僕はニューヨークの町や建築が大好きなので、踊り出したくなるほど感動しました。中でも面白いのは外観の「のれん」と「ひさし」。のれん(上の写真)は、路面店として入っているブランドが各々に表現できる外装です。陶ののれんもあれば、衣擦れを感じるのれんもある。一方、上層階にはステンレスのひさし(下の写真)が幾重にも積み重なっています。銀座には高さ制限56mのルールがありますが、もし制限がなかったら、ぐるぐるとどこまでも高く伸びていくんじゃないか。そう妄想しながら眺めています。

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GINZA SIX
2017年竣工の複合商業施設。総面積約15万m2は銀座エリア最大。基本設計と外装デザインは谷口吉生。ロゴデザインは原研哉が手掛けた。
住所_東京都中央区銀座6-10-1
tel_03-6891-3390
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森岡督行
もりおか・よしゆき>> 1974年山形県生まれ。一冊の本を売る書店、「森岡書店」店主。『銀座百点』でエッセイ連載中。GINZA SIXのポッドキャストでパーソナリティも。著書に『800日間銀座一周』(文藝春秋)、『銀座で一番小さな書店』(小学館文庫)。
Photo_Yoshiyuki Morioka Text_Masae Wako
