脚本・野木亜紀子×主演・大泉洋の完全オリジナルSFラブロマンス! 大泉洋がちょっとだけエスパー能力を獲得して世界を救うドラマ『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日毎週火曜よる9時〜)が先週10月21日にスタートしました。「物語」を愛するライター・青島せとかとイラストレーター・まつもとりえこが1話を振り返ります。
*レビューはネタバレを含みます。
かわいらしさと不穏さが重なる役を見事に演じる宮﨑あおい

脚本・野木亜紀子×主演・大泉洋の完全オリジナルSFラブロマンス! 大泉洋がちょっとだけエスパー能力を獲得して世界を救うドラマ『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日毎週火曜よる9時〜)が先週10月21日にスタートしました。「物語」を愛するライター・青島せとかとイラストレーター・まつもとりえこが1話を振り返ります。
*レビューはネタバレを含みます。
豊作の2025年秋ドラマ。中でも大本命の『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日、毎週火曜9時)がようやくスタートした。テレ朝連ドラ初脚本の野木亜紀子と、同じくテレ朝連ドラ初主演の大泉洋のタッグ。テレ朝初同士ではあるが、このタッグ自体は3度目だ。過去の野木×大泉作品は、2012年1月に放送された松本潤主役の連ドラ『ラッキーセブン』(フジテレビ)と、映画『アイアムアヒーロー』(2016)。『ラッキーセブン』は野木にとって初の連ドラ脚本担当作だった。今では、個人と社会とのつながりを描き出す骨太な脚本家として知られる彼女だが、もともとSFが好きで、「いつかSFを作りたい」と思い続けていたという。それが叶ったのが今作というわけだ。
第1話は、ビルの屋上に佇む文太(大泉洋)のシーンからスタートする。飛び降りようとするが勇気が出ない。アップになった文太の表情に迫力があって、早速惹き込まれる。やがて思い切って飛び降りる文太……が、実はそれはVRで体験していた仮想現実。リアルな文太は「みんなやってた」横領で会社をクビになり、起訴されないために損害額を全て返金、そのせいで家も家族もなくしたどん底の無職だ。
ノナマーレという会社から面接の案内が届いた文太。今の住処らしいマンガ喫茶を出て、トランクルームにやけに綺麗にとってあったスーツを身につけて面接に向かった先で、社長の兆(岡田将生)を前に演説をぶつ。兆から直接誘われた最終面接で、いかにも怪しいカプセルを飲むよう迫られ、エスパーになってしまう。あらすじを書いていても「?」となる。エスパー?
Edit_Yukiko Arai