2025年12月20日(土)〜21日(日)の2日間、冥丁と菅原悳による協演『泉涌』の東京初公演が、鷹の台のギャラリー「Dowel」で開催される。冬の訪れとともに慌ただしくなる季節、心をゆるめるひとときを。
🎨CULTURE
別府温泉で生まれた冥丁の最新音楽を、菅原悳のしつらえる空間で味わう
耳から“温泉の情景”に浸る『泉涌』の東京初公演

現代的なサウンドテクニックで日本古来の印象を表現するアーティスト・冥丁(めいてい)。今夏に発表された最新作『泉涌』は、大分の別府温泉郷を巡る中で生まれた楽曲集だ。リリース後は日本各地でレコード鑑賞や座談会を開催してきたが、これまでライブ公演を行ったのは大分・湯布院のみだった。
その東京での公演が実現したのは、「いけばな」の精神性をもとに場を生みだす空間演出家・菅原悳との協演によるもの。墨絵を感じさせる繊細なモノトーン調、微かな灯りのもとでかえって五感が研ぎ澄まされるような世界観は、二人に共通する持ち味だ。
さらに会場となるのは、東京・小平にある昭和初期の木造建築を改修したギャラリー「Dowel」。過去と現代のはざまの美意識を受け止めるのに、これほどふさわしい場はない。
朽ちた柱や敷居、剥がれた壁面、露わになった竹小舞の荒壁。かつての構造や素材が呼吸を取り戻し、過去の時間が現代に顕れる「Dowel」は、刻まれた痕跡と今をつなぐ“刻を継ぐ空間”。解体と再生のあわいに、建築が紡ぎ出す時間の美しさを息づいている。音、演出、建築、3つのイメージの相乗効果がどんな響きを生み出すか、1回40名限定の特別な二夜を、ぜひ体感してほしい。
ℹ️
冥丁×菅原悳 「泉涌」東京公演
日程_12月20日(土)〜12月21日(日)
会場_Dowel
住所_東京都小平市たかの台 38-4 1F
時間_各回17:00 開演(16:30 開場)~20:00(20:30まで物販販売)
定員_各回40名
料金_13,000円 ※甘酒またはドリンク付き
Text_Minako Okada



