京都を拠点に活動を続ける5名の作り手たちのフィロソフィとは?それぞれの縁のある場所で、彼女たちの今をドキュメント。近しい存在の推薦人のコメントと共に、インタビューをお届けします。#若きクリエイターを訪ねて
🎨CULTURE
衣装デザイナーMOMOKO、彫刻のように造形するドレス
京都の若きクリエイターを訪ねて vol.1
衣装デザイナー
MOMOKO
at ATELIER

幾層にも重なるオーガンジーにへばりつく羊毛やフェルト。あえてパターンを引かず、彫刻を作るようにドレスを造形してきたMOMOKOさん。幼少期から絵を描くことと向き合い、ドローイング、コラージュ、衣装制作とさまざまな方法で、世界のディテールを見つめ、彼女の目に映り記憶されたアウトラインをかたどることで表現を続けてきた。
「私の奥底にある記憶や感覚が何かのきっかけで思い出された時、インスピレーションが生まれるんです。例えば、瞼に透けた光や水面のモアレ、目を細めた時に感じる明暗や輪郭など、自分にしか見えない線や模様を無意識に探しているような気がしています」
「ドローイングを描くことの延長線上に服作りがある」と話す彼女が次に挑戦したいのは、肌と近い距離にあるランジェリーだ。
「今までは外側に向かう服を作ってきたので、自分の内面に寄り添うものも作ってみたいです」
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Photo_Shiori Ikeno Text&Edit_Sakiko Fukuhara
