日本に貢献したい! 震災がそんな気持ちにさせた。
諸岡さんが結婚したのは今から7年前、東日本大震災のあった年。そのため自然と「国内のブランドのものを買って、少しでも日本に還元したい」という気持ちに。選んだのは、以前ご主人からネックレスをプレゼントしてもらったことがあった〈スタージュエリー〉。プラチナにダイヤをあしらった2連風で、シンプルだけれどさりげなくデザイン性が感じられるものにした。
「私も彼も地方出身。東京に家族ができるっていいなと思っていました。そこにあの地震。より結婚への思いが強くなった気がします。でも実際のところ、家族になったな、って実感したのはつい最近かも。ちょっとした産後クライシスを乗り越えて(笑)、息子も一人でトイレに行けるようになるくらい成長して、気持ち的に少し余裕が出てきたみたいで。今は、子育ての喜びを一番シェアできてる気がします。ドキドキではなく、しみじみ、というか、別なステージに入ったような感じ。実は私、すごくやきもち焼きだったのですが、今思うとあれは一体何だったのか、と(笑)。そう感じられるくらい、安定した関係を築けているのだなと解釈しています」
もともと知り合いだった2人が急接近したのは、諸岡さんが大きな飲み会の幹事を頼まれたのがきっかけ。彼に手伝ってもらい、そのお礼に南千住の有名店「尾花」でうなぎをご馳走。帰りに車で送った流れで、そのままディズニーランドへ(!)。そこで、楽しすぎて思わず手をつなぎそうになったことで、意識し始めたのだとか。10代の恋愛みたいな展開の速さがすごい!
「そういう勢いを共有できる人だったんでしょうね。二人とも出かけるのが大好きなので、付き合ってからもデートは鉄砲玉みたいに『今から行っちゃう!?』みたいなノリでドライブに行くことが多かったです。あと車好きの彼の愛車はいつもピカピカ。好きなものを大切にする姿は好感度に繋がったかも」
二人とも自宅に仕事場を持つフリーランスということもあり一日中顔を合わせる環境。たまに息苦しくなったりはしない? と聞いてみたら「昔から農家みたいに、家族で一緒に仕事をして、ご飯を食べて、っていう生活に憧れてた」。相性ばっちりって、きっとこういうことなのかも。
オーダーは〈スタージュエリー表参道店〉で。さりげなく2人の名前の刻印も入っている。「子供が産まれる前は毎日つけていたのですが、今は私も彼もお休み中。大切にしまってあります」
諸岡さんに5つの質問
── Q1. 付き合った期間は?
7か月。
── Q2. プロポーズは?
(たしか)付き合って3か月くらいたった頃「結婚したいね」と自分から。
── Q3. 現在の家族構成は?
ご主人と4歳のお子さんの3人。
── Q4.幸せだなと実感する瞬間は?
家族で出かける準備をしているとき。「水着持った?」とか確認しながら、今から行くぞ! という瞬間。
── Q5. 結婚を一言で表すと?
「幸せの共有」。でも実際にはいいことばかりではないので、その裏側には「痛みの共有」も。「どんどん成長していく息子の今ここにしかない一瞬をふたりで見ている時、また、それを後から『あの時こうだったよね』と話している時、結婚してよかったなと思います」
息子さん生後2ヶ月。ご主人は当たり前にほぼ同じくらいの時間子育てを。「最初からミルクもオムツ替えも抵抗なくやっていました。そして、私と同じくらい息子を溺愛」
今年の誕生日、「ママのケーキあるんだよ」と男二人で用意したサプライズのネタバレをしてしまった息子さん。ろうそくの火も吹き消し、やっぱり主役は彼に。
大好物、息子さんのチューとビールで至福の時。「独身時代の私に、我が子にチューされるってこんな気持ちなんだよ、キュンキュンじわじわ幸せなんだよ、恋人よりもいいかもよ〜(笑)と教えてあげたい。想像もしていなかった人生からのプレゼント」